ブライアンとキース・リチャーズ part19 & ジャジューカ・プロジェクト part10

花粉舞う季節となりましたが、皆様、お元気でお過ごしでしょうか?
すっかりマスクの人となった今日この頃です。

寒いよー、かゆいよーToT

さてさて、そんな中、ブライアンとキースもジャジューカも一気に更新しようと思います。

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ジャジューカはアメリカツアー真っ最中です。

ジャジューカの件で、民族音楽、ワールドミュージックなどにも機会があればドンドン触れていこうと思っている私ですが、先日はムビラのライブに行ってきました。

ムビラとは……、
『南部アフリカの内陸に位置する国、”ジンバブエ”に住む、ショナ族に古くから伝わる、
儀式において奏でられる、
オルゴールのような音色を持つ伝統的な楽器です』

ということです。

ムビラの生演奏はステキでしたよー♪

心が軽くなり、やさしくなれるような。

日々暮らしている中で心に負ってしまう小さな傷を癒すパワーを引き出してくれるような音楽です。

ちなみに「癒される」という表現を耳に、または目にすることがありますが、
私は人を癒すパワーは、その本人の中にしかないと考えています。

ただ、そのパワーが弱くなってしまうことがあって、他力が必要になることもあるのだと思いますが、他者の助けを借りて、結果的にはその本人のパワーが引き出されて「自分で自分の傷を癒す」のだと。

力を貸してくれる他者(他力)に感謝しつつ、自分の内なるパワーを信じていたいものです。別に変な意味じゃなくて。

……ブライアンはムビラの演奏をしていましたっけ?

ムビラの存在を知っていたら、絶対ゼッタイ、曲に取り入れていたでしょう。ブライアン好みの音色だと思います。

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続けていきます。

ブライアンとキース・リチャーズpart18とpart19の間」経由「ブライアンとキース・リチャーズ part18」の続きです。

私は「ブライアンとキース・リチャーズpart18とpart19の間」で、ブライアンとキースの性格について、

ブライアンのほうが細かいことにはこだわらない、一時的に気にすることがあっても、それほど根に持たない楽天的なタイプで、反対にキースのほうが気難しくて好き嫌いが激しく、一旦頭にきたことはいつまでも覚えている、ってタイプに思えるのです。

などと書いたのですが、そのように思った理由をつらつらとあげてみます。

part10で書いたことです。

キースが付き合っていたリンダ・キースと別れた後のこと。

リンダは言う。
「別れた後で、キースから何度か伝言があったわ。『リンダに、失せろ!って伝えてくれ』とかなんとか。何年も続けてね」

何年も??

リンダ・キースが嘘をついているのでなければ、なんて執念深いのキース!って感じです。

たぶんミックやブライアンのように女関係激しくない分、一途なキースは一人の女性にこだわってしまうのでしょうね。

またブライアンがアニタと付き合い始めた頃、
「なんであんな奴(ブライアン)なんかと(アニタみたいないい女が付き合うんだ)」
と言っていたという話があります。

アニタは、きっと、ものすごくキース好みの女性だったのでしょう。
でも、ブライアンのことを大切な仲間だと思っていたのだとしたら、こんなふうに思うでしょうか。

この頃、既にキースはブライアンに対する鬱憤をためこんでいたのだと思われます。

マリアンヌがキースに走った時には、キースはマリアンヌをミックの元に戻したというのに。

マリアンヌはアニタほどにはキース好みじゃなかったということかもしれませんけど。
(ミックが付き合ってきた女性の中で、キースが気に入っていたのはマリアンヌだけという話もありますが)

ビルの著書に次のように書かれています。

キースがブライアンに対して表面的には慰めと友情を示したという噂があったところで、エディス・グローヴの日々に見られたふたりの友情関係はずっと前に消え失せてしまっていた。それにキースのブライアンに対する根源的な反感は、おれの想像の産物なんかでは絶対ない。ましておれの記憶が間違っているなんてこともないのだ。

ブライアンがアニタと付き合い始め、その時行くところがなかったキースは二人と一緒に暮らし始めます。

……これは、自然な流れだったのでしょうか?

ブライアンの方は、キースのことを信じていたし、好意を持っていたと思うので、
「行くとこないなら来いよ」
と誘ったとしても不思議ではないように思います。ブライアンが誘ったのでしょうか?

ブライアンとアニタが付き合い始めたことを面白く思っていなかったキース、もしかして心のどこかで、
「アニタが自分のほうに来てくれないかな~」
なんて期待してはいなかったでしょうか?

それとも、憧れの女性のそばにいられるだけでラッキーくらいの気持ちだったのでしょうか?

そして、その後、アニタはブライアンからキースに走ります。

キースが奪い取ったというよりも、アニタがキースを選んだのだと思うし、仕方がなかったことだとも思います。

しかし、なにもブライアンの前でいちゃつくことはないでしょう、と思うのです。

映画「ワン プラス ワン」で、その様子は映像としても残っています。

ああいうことは、あの時だけのことではなかったでしょう。

キースが仕組んであのような状況になっていたのではなく、アニタがスタジオに来たがったのかもしれません。

でもブライアンのことを大切な仲間と考えていたのなら、アニタに、
「スタジオには来るな」
と強く言うことができたはずです。

ふたりが付き合うことになったのは仕方ないとしても、ブライアンの前では気を遣おうという気持ちにはならなかったのでしょうか。

この件、ひとつとっても、既にこの時、キースは仲間のブライアンより、女(アニタ)を優先している……、というより既にブライアンのことを仲間とみなしていないというふうにも考えられます。

ブライアンがストーンズから切られた時、強行したのはミックだと言われています。

でももしこの時、キースが強く反対したなら、ミックは強行しなかったと思います。

実際、クビを告げたのはキースだし、その後ブライアン脱退のことを、
「(ブライアンは)脱退したではなく、切られたんだ」
とはっきり言ったとも伝えられています。

一方ミックは、ブライアンが脱退後もお金を受け取れるようにアラン・クラインの反対を押し切って決めたそうですし、脱退後のハイド・パークでのコンサートにもブライアンを呼んでいました。

ハイド・パークに呼ばれることは、ブライアンにとっては少しも嬉しいものではなかったと思いますが、これはミックなりの思いやりだったのかもしれません。(以前にも書いたような気がしますが)

ミックは「ブライアンのことを思いやってる」なんて、口にも態度にも出さなかったのでしょうけれど。

ビルが書いている”根源的な反感”の正体とはなんでしょうか。

私には、ズバリ「キースのブライアンに対する嫉妬」だと思えます。
(どういう嫉妬?ということに関しては、またあらためて書きます)

……こう考えてしまうと、今までイメージしていたキースのキャラクターに疑問を感じてしまい、ブログも途中で止まってしまったというわけなのです。

このブログを書くにあたり、キースと仲がよかったというグラム・パーソンズのDVDを観ました。

キースがグラム・パーソンズと仲良くしていることにミックは嫉妬していたらしいです。

↓以下、キースの発言です。
「おれがグラムと仲良くなって、ひとつだけ困った問題は、ミックが感情的になったことだよ」
「おれと親しくなるやつに、ミックはいい顔をしない。あんまり仲良くしてくれるなっていう態度をとる。そういうおかしな雰囲気に、おれも初めて気がついたんだ。まったく独占欲が強すぎる、というか」
「誰かがおれと親しくなると、ミックは不機嫌になる、ということがわかった。以前にも、そういうことがあったのかもしれないが、おれは気がつかなかった」

ブライアンとキースとミックが一緒にいると妙な雰囲気になる、3人がうまくいかなかったのはブライアンが嫉妬深かったせいだと書かれることもあるようですが、グラム・パーソンズの例を考えると、本当にブライアンだけが悪かったの?と疑問に思います。

ブライアンはどちらかというと、3人で仲良くしたいと思っていたのではないかと。

妙な雰囲気になるのは、他に原因があったんじゃない?と思えてしまうのです。

グラム・パーソンズのDVDを観て、彼も無責任に仕事を放ったらしにしていたりして、キースはブライアンの同じような態度(レコーディングに来なかったり、ステージに来なかったり)に腹をたてていましたが、何故グラム・パーソンズの批判はしないの?と思いました。

グラム・パーソンズとブライアンでは性格が全然違って、グラムは愛される人物だったんだよってこともあるかもしれません。

でも、たぶんですが、
キースに憧れるグラム・パーソンズはキースの自尊心をくすぐった、
そしてなにより、
グラム・パーソンズはローリング・ストーンズのメンバーじゃなかった、
というのが大きいように思います。

キースにとって、ストーンズのメンバーであるということは、大きな価値があることのようなので。

しかしですね、だけどですね!

そのストーンズをゼロから始めたのはブライアンなんですよ!!

と、興奮してきたので、今回はこのへんで。ふー。

もしもキースファンの方が読んでいて気を悪くなさったとしたら、すみません。