売れるために必要なのは?|ストーンズがスターになるとき起きていたこと(きっかけは「a-ha THE MOVIE」)

(子どものころのブライアン・ジョーンズ。お坊ちゃんで頭いいがにじみ出てる。そして実はやんちゃそう)

*****

同じくらいの才能とルックスに思える。

なのに、売れる人と売れない人がいる、その差はなに?

売れる人は売れない人にはない、なにを持ってるの?

というのは、割とよくある疑問なのではないでしょうか。

今回は売れなかった頃のストーンズが「売れ始めたとき」「売れ続けていること」を例にして、「売れるために必要なこと」について考えてみました。

もちろん偏見と妄想に満ちているブログのためトンチンカンかもしれませんが(笑)、興味ある方はお読みくださいませ。

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きっかけは「a-ha THE MOVIE」

先日、レンタルで「a-ha THE MOVIE」を観ました。
(本当は映画館の大きなスクリーンで観たかったけれど、リハビリ中のため自宅で鑑賞)

ドキュメンタリー映画『a-ha THE MOVIE』日本版予告編【2022年5月20日公開】

これは1982年に結成されたバンド、a-haのドキュメンタリー。

ノルウェー出身の3人の青年たちが世界で売れていく様子、華やかさと葛藤が描かれています。(a-haは今も活動中)

歌はうまいし、曲も良い、そしてルックスも良く、3人ともそれぞれ才能にあふれている。

これで売れないはずないでしょ、という感じ。

しかし、最初は「それほど」売れません。全くダメではないけど、「それほど」売れなかった。

そして私は思ったのです。「こんな感じで、才能はあるのに”それほど売れずに”現役を去る人たちっているよね……」

でも、ご存じの通り、a-haはそれほど売れないままでは終わりませんでした。その後、世界中で売れだすのです。

そこで私は思いました。「売れる人と売れない人、その差はなに?」と。

そう、こんなふうに「a-ha THE MOVIE」を観たのをきっかけに、売れる理由、ストーンズの場合などをあらためて考えてみたというわけなのです。

売れるか売れないかは「生まれ持った星回り」

ある人は言いました。「クリエイティブな仕事で売れるか売れないかは、生まれ持った星回りで決まっている」と。

その人は、生年月日を使って占いをします。

曰く、生年月日から、持っている星がわかる、そしてクリエイティブな仕事で成功するために必要な星も決まっている。

その星を持っていなければ、好きで創作しているだけならいいけれど、仕事として売れっ子になるのは無理。

努力とかルックスとか、関係ない。それはもう見事なまでに残酷なほどに明らかで、無理なのだと。その道で頑張ったってダメなのは、生まれたときから決まっているのだと。

売れる人には「サムシングがある」

あるアーティストは言いました。

「同じくらい才能があるように見えるのに、売れる人と売れない人がいる、その差とは……、

売れる人には”サムシング”がある」

サムシング、Something……、「なにか」。

「売れる人には、なにかがある」

うーん、わかるようなわからないような。

売れる人には、生まれ持った輝きみたいなものがある、他の人とは圧倒的に違う「なにか」。

それは身に付けようとしたところで、努力でどうにかなるものではない。

「a-ha THE MOVIE」で感じた売れた理由

a-haは「Take On Me」(1985年)が大ヒットして、スターへの道を駆け上がりました。

ドキュメンタリーを観ると、知っている「Take On Me」以外にもたくさんのバージョンがあったのがわかります。そして、あのアレンジでなければ、あの曲にあれほどのインパクトはなく、もしかしてヒットしなかったかもしれません。

そしたら、その後のa-haの素晴らしい曲たちも、あまり知られることがなかったかもしれません。

ちなみに素人目線で語る、当たり前すぎるかもしれない「Take On Me」の良さは、

「勢い」「リズム感」「気持ち良さ」

です。

まず、イントロが勢いあって、リズム感が心地良い。

そして、ヴォーカルのモートン・ハルケットの音域の広さを大いにアピールする、低音に落ちていき、そこから高音のファルセットに駆け上がっていく気持ち良さときたら!

0:49あたりからのところ↓ むおぅ、気ん持ちい~ぃ~!!

a-ha – Take On Me (Official Video) [Remastered in 4K]

ヒット曲(売れるもの)には、どんな種類にしろ「気持ち良さ」が共通しているように思います。
「気持ちいい(楽しい、高揚する、元気になる、エモい、気持ちがラクになる、等々)」から、何度もリピートしたくなる・人にも紹介したくなる→売れる。

a-haは世界的なヒットをきっかけに、波に乗ってその後もスターであり続けています。

ストーンズの場合を考えてみる

さて、お待ちかね、ストーンズの場合を考えてみましょう。

ストーンズも最初から売れていたわけではありません。

売れる前、「もう諦めよう」と思っていたことすらありました。

↓こちらのブログで書いています。

一年間、精一杯活動してみたけれど、売れない。音楽的には間違っていないと思うのに、売れない。

そこに現れたのが、マネージャーになるアンドリュー・オールダム。

アンドリューの打つ手は全てあたり、ストーンズはぐんぐん売れ始めた。

このあたりのことは、上記のブログに詳しく書いています。

さて、今回新たに書きたいのは、「ストーンズがスターになるとき起きていたこと」を通して、「売れるために必要なこと」。

その妄想に満ちているかもしれない思い込みをお伝えします。

売れるために必要なのは「才能」「努力」「タイミング」、そして

売れるためには、才能が必要でしょう。才能だけではなく努力も、タイミングも大切だと思います。

そしてもう一つ、重要なのは――

「奇跡」

ではないでしょうか。

「奇跡」を呼び寄せるのは努力も才能もあるかもしれませんが、それだけでは説明しきれない「奇跡」が存在するように思えます。というか、「奇跡」の連なり。

ストーンズに起きてきた奇跡

音楽が好きな青年だったブライアンたちが、ローリングストーンズとして売れていくにあたり、そしてバンドが続いているにあたり、起きてきた奇跡をみてみましょう。

絶妙なメンバー

まず、メンバー選びの奇跡。

例えば、メンバーが定まっていなかった頃、キースが他メンバーとケンカになったとき、ブライアンがキースとやっていくことを選んだ奇跡。
キースがいなければ、ストーンズじゃない。

このあたりに出てきます。↓

また、大学生だったミックが、中退してストーンズでやっていくことを選んだ奇跡。クールで頭が切れるミック、そのまま大学に通いビジネスマンになっても成功したかもしれないのに、先がわからないミュージシャンとしての道を選んだ。

ミックの決意には、バンドのために奔走していたブライアンの異常なまでの熱意が影響していると思うのですが、どうでしょう?描いていたバンドでの成功への道に、大学を辞めてこれを選ぼうと思えるほどの魅力を感じたのだと。

ブライアンは成功したかったから当たり前のことを執念でやっていただけかもしれないけれど、言い換えるなら、ブライアンの「努力」している姿が、奇跡を起こした。
クールで頭がいいミックがいなければ、周りに翻弄されて消耗しきり、ストーンズはほかのバンドと同じように消えていた、たぶん。

そしてチャーリーとビル。人間性と音楽面でのお互いへのリスペクトも、バンドが成り立っている絶妙のバランスのメンバー。

ミックが調子に乗って「おれのドラマー」呼ばわりすると、きちんとチャーリーが締めたり、ほんと絶妙(笑)。

「たまたま、このメンバーだっただけでしょ」
と思われるかもしれませんが、「たまたま別のメンバー」だったかもしれなくて、そしたらバンドとして成り立っている絶妙のバランスは保てなかったのかもしれないですよ。

「たまたま」だったとしても、このメンバー選びはブライアンが起こした奇跡です。ブライアンが起こしたというか、ブライアンに降りてきたというか。リーダーだったブライアンがメンバー集めをしていたと思うので。

あ、初期メンバーのイアン・スチュアートも素晴らしかったですよね。彼を認めていたブライアンの評価の基準も素晴らしい。
ええ、ここはブライアンのブログなので、過剰なまでにブライアンを褒めちぎりますとも^^

アンドリュー・オールダムに出会うタイミング

そしてバンド結成後、一年間、がむしゃらに頑張ったものの、思ったほど売れない。

もう諦めようと思ったときに現れたアンドリュー・オールダム。

「君たちをスターにしてやる」

アンドリューがマネージャーになると、打つ手は全てあたり、ストーンズはぐんぐん売れていった。

――と、このアンドリューに出会ったタイミングも奇跡的だと思いませんか?

このタイミングで出会わなかったら、ブライアンはアンドリューに従おうなんて思わなかったかもしれない。

自分のやり方でやってきてダメだったから、アンドリューのやり方に乗ってみようと思ったのでは。

そして実際、どんどん売れ始めた。
やっている音楽とメンバーは同じなのに、一体なにが起きているのかわからなかったけれど、言う通りにしようと思った。
売れたかったから。音楽で食べていきたかったから。それしか生きる道が見つからなかったから。

アンドリューに任せたからストーンズは売れたのだと思いますが、アンドリューに出会うタイミングがずれていたら、マネージャーとして受け入れなかったかもしれないし、言う通りにしなかったかもしれません。

奇跡的なタイミングだったのだと思います。

抜けたメンバーたち

ストーンズの初期メンバーだったイアン・スチュアートは、アンドリューがマネージャーになったとき「6人じゃ多すぎる」「(スチュの)ルックスがストーンズには合わない」という理由で、メンバーから外されました。

でもその後もバンドと一緒に行動し続け、バンドのまとめ役を務め、1985年に47歳で心臓発作のため亡くなります。

スチュの葬儀にはストーンズ全員が出席し、キースはロン・ウッドに向かって呟いた。「これからはだれがおれたちに注意してくれるんだ?」

そして、ブライアンはバンドをクビになった後、1969年に自宅のプールで亡くなりました。

2人の初期メンバーが若くして亡くなってしまったことを奇跡とは言いませんが、彼らの存在がストーンズを継続させている力になっているように思うのです。

「あいつ(ブライアン)のためにバンドを続けているような気がする」
と、どこかでミックが発言していたように思います。
ブライアンが作ったバンド。バンドの根底にはブライアンの魂が、まだ在り続けているから。

解散危機になるたび、彼らは原点に戻り、原点に戻ると、ブライアンやスチュなどの存在が大きな力を持って、バンドを続けることにつながったのではないでしょうか。

そう、迷ったら原点に戻ること、大切。
「迷ったら原点に戻れ」というブログを書いてます↓

つまり、ブライアンとスチュという、バンドを抜けて亡くなってもなお、バンドを支えるパワーになる初期メンバーがいたことが、ストーンズに起こった奇跡なのではないかと。その影響力が強いから、解散せずに続いてきたのではないかと。

奇跡の連なりを起こすのは

ストーンズが売れた背景には、奇跡の連なりがありました。

もちろん、才能もありました。そしてがむしゃらに努力していたから、チャンスをつかむことができたのでしょう。

だから努力は大切。そして「運も実力のうち」と言いますが、チャンスが来てもつかみ取る力がなければチャンスをものにはできないし、たゆまぬ努力を続けなければ、その後の継続はできないでしょう。

しかし、才能があっても、努力をしていても、成功できないことがあります。

タイミングも重要ですが、やはり成功する、そこにはなにかわからないけれど「奇跡」が起きているのではないでしょうか。

うまく行くときって、「なんだかわからないけど、うまくいった」という感じのような。

奇跡を呼ぶには、才能や努力だけではなく、自然の摂理や宇宙の成り立ち、気の流れみたいな、人間がコントロールできないなにかが影響している気がします。

理由はわからないけど「なるようにしかならない」「こうなる運命だった」的なことって、あるように思うんですよね……。

やるだけやったら、あとは理想が現実になることをイメージして、お任せするしかないっていうか。

奇跡は起こそうとして起こせるものではないように思います。だって、奇跡を起こすのは神様の仕事だから。(スピリチュアルか!と突っ込まれそうですが)

とはいえ、ストーンズの場合で考えると、奇跡が起きているときは奇跡だとは思っていなかったように思います。それなりに一生懸命で、大変で、悩みも多かったのかも。

例えば、アンドリューに任せたことで、ストーンズは売れ始めたものの、ブライアンは主導権を失い、バンドの音楽性も目指すものとは違ってきてしまった……。

また、控えめで頭が良いブライアンは、売れていたときでさえ「スターでい続けることはできない」と言っていました。
さすがブライアン、調子に乗ることなく賢明な意見と思いましたが「思考は現実化する」らしいので、あまりネガティブなことは考えないほうが良かったのかも。

奇跡を起こす秘訣とは

「やるだけやって、あとは理想が現実になることをイメージして、お任せ」と書きましたが、もう少し私が思う奇跡を起こす秘訣など。

歩んでいる道を信じる「信念」、自分の気持ちへの「誠実さ」

誰になにを言われようと、その道を信じること。

そして自分の気持ちに誠実であること。

想いをごまかしていると長続きしないし、次第にその道や周りの風景がゆがんできて、理想の場所にはたどり着けないように思います。

そもそも自分の心すらだましているのでは、誰かの心に届くものが発信できるはずがない。

心をクリアに、フラット、身軽でいること。良い風が吹いてきたときに、ふわっと乗って行けるように。良い波に、ぐんっと乗って行けるように。

さらに、「奇跡を起こすのは神様の仕事」と書きましたが、実際は「人」が運んでくるのだということ。

こちらのブログの『「会社」のもともとの意味は「仲間」』見出しの中で『谷底の神父』という寓話を紹介しています。↓

では最後に、ストーンじゃないのかい!と言われそうですが、今回のブログのきっかけになったa-haの曲から、「STAY ON THESE ROADS」です。良い曲です~。高音が心地よいです。2015年の映像から。

A-HA – STAY ON THESE ROADS – The 2015 Nobel Peace Prize Concert

その道にいてくれ

僕らはきっと会えるから

わかってる、僕にはわかってるんだ

後日談:noteで「AIアシスタント」と対決してみました!

このブログを書いてから数週間後に、noteで「AIアシスタント」が使えるようになったので、このブログに書いたことについて、「AIアシスタント」と対決してみました。

AIが教えてくれる「売れる理由」とは?

奇跡の起こし方とは?

そして、ローリングストーンズに起きた奇跡についても聞いてみましたよ!

興味ある方は、読んでみてくださいませ!↓