前回のブログが今年最後になりそうだったのですが、やっぱりブライアン関係ブログで締めようと思います。
いろいろ書きたいことがあって、ゴチャゴチャまとまらないのですが、一気に書かないで、少しずつ書けばいいと思いつきました。
今販売されている「レコード・コレクターズ1月号」の表紙にブライアンが載っていたので、即買いしました。
その中の特集「黒っぽさが光る英国ビート名曲・50選」で、小松崎健郎さん(ザ・ローリングストーンズ研究会 Vol.2のゲストだった)がストーンズの「Empty Heart」をあげていました。
”おそらくは、ブライアン・ジョーンズ”在籍時の初期ストーンズ、屈指の名演の一つと言えるだろう”
と。
「Empty Heart」というのは、アルバム「12×5」に収録されているナンカー・フェルジ名義の曲の一曲。
つまりその後の、ジャガー/リチャーズのクレジットの曲とは違って、メンバー5人で作ったんだよという曲。
そこで私は、
「あれ? Empty Heartって、どういう曲だっけ?」
と思ってしまったのです。あまり印象に残っていなかったので。
それでアルバムを出してきて、あらためて聴いてみました。
確かに、黒っぽい!(ような気がする)
単純に感じてしまう歌詞もまた、黒っぽい!(ような気がする)
”気がする”というのは、すみません、実は黒っぽさについて、それほど詳しくないもので;
♪心が虚しい 人生も虚しい
心が虚しいよ 人生も虚しいんだ
泣きたくなるだろ? 泣きたくなるさ
戻ってこいよ そしたら教えてやる
心が虚しい 人生も虚しい
心が虚しいよ 人生も虚しいんだ
死にたくなるだろ? 死にたくなるほど
yeah! yeah! yeah!♪
この曲はアメリカのチェス・スタジオでレコーディングされました。
この時の様子は、「CHICAGO Chess SESSIONS」に書きました。
ブライアンは同じ「12×5」に収録されている曲「2120 South Michigan Avenue」(やはりナンカー・フェルジ名義)がお気に入りだったようです。
インタビューでストーンズの曲の中から一曲、と言われて、この曲をあげているので。
これもチェス・スタジオでレコーディングされましたが(”2120 South Michigan Avenue”は、当時のチェス・スタジオの住所)、マディ・ウォーターズが参加したそうで、そういうことからもブライアンのお気に入りの曲だったのかもしれません。
64年11月リリースのロング・ヴァージョンのラストでは、マディ・ウォーターズのギターが聴けるそうです。
この曲には歌詞がないのですが、ミックもブライアンと共に、ハーモニカで演奏に参加しています。
この2曲のどちらかが聴ける映像を探したのですが、見つかりませんでした。
2017年11月現在、記事編集中に見つけました。「empty heart」!
その代わりというわけでもないのですが、今年のラストは、ブライアンとキースが作ったのではないかと言われている幻の名曲、「Hear it」を聴きましょう。
(empty heart が見つかったので、”その代わり”はおかしいのですが、hear it も大好きなので、このままにします)
とてもいい曲です。大好きです^^
Keith Richards Brian Jones Hear it – rare song
ストーンズの初期には、ナンカー・フェルジ名義の曲でブライアンは中心になって曲作りに励んでいたのではないかと思われます。
そんなストーンズを大切に思っていたはずのブライアンが、
「あいつらは俺から音楽を、バンドを、女を奪った」
と言うに至るまでの心境を、これからも考えていきたいと思います。
ではでは、今度こそ、本当に今年ラストです。
良いお年をお迎えくださいませ♪