ブライアンとキース・リチャーズ part4

間があいてしまいましたが、part3の続きです。

ミックによると、キースは大人になったら、
「ギターを弾きたい」
と言っていたそうです。

ちなみにミックのブログのときに書きましたが、ミックの夢は、
「金持ちになること」。

2人とも、しっかりと子供の頃の夢を叶えたのですね。

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「フィンランドに行って、ラップ人と暮らしたい」

ところでブライアンの夢ってなんだっけ?って考えていて、ふとC.W.ニコルさんの著書に書かれていたことを思い出しました。
「フィンランドに行って、ラップ人と暮らしたい」。

ブライアンは自給自足の生活をしようとしていたそうで、コッチフォードの屋敷を買って、もしかして「ラップ人的自給自足生活」=「夢の実現」へと向かっていたのかもしれません。

更にミック曰く(「キース・リチャーズ 彼こそローリング・ストーンズ」より引用)、
「ブライアンとキースは、バンドの中でも対照的な存在だ。キースはいつでも前向きだったけど、完全主義者というわけではない。一方ブライアンは、物知り顔をしてうるさいことをいう点にかけちゃ完全主義者だった」

そして、ブライアンはリーダーと呼ばれたがったが、
「元々このバンドにはリーダーなんていないし、必要もなかった」。

イアン・スチュワートも、ブライアンがいなかったとしてもミックとキースでストーンズのようなバンドを作ったのではないかと言っていますが、そうでしょうか?

大学を辞める決心が中々出来なかった慎重で頭のいいミックが、キースと2人での不安定で危険な夢に人生を賭けたでしょうか。

本気でプロになりたかったブライアンが頑張りに頑張って、ある程度やっていける道を作ったから、ミックだってミュージシャンになる夢にのってみようという気になったのではないでしょうか?

ここはやっぱり人一倍頑張ったブライアンの功績(リーダーシップ)を認めてあげなくちゃと思います。

バンド結成時からデビューに至るまでの間は、紛れもなくブライアンはリーダーだったのだと。

ブライアンは他のメンバーよりギャラが多かった

part3の最後の方で、
”ブライアンが他のメンバーより5ポンド多くもらっていることをツアー中に暴露され、メンバーは頭にきていた”
と書きました。

「ロックンロール・サーカス」のコメントでデヴィッド・ダルトンは、ブライアンが初期の頃、メンバーに内緒で、多くギャラを受け取っていたことが、後々まで尾を引いた、と語っています。

また当時のガールフレンドだったリンダ・ローレンスは、
“ブライアンはいつも、他のメンバーよりも高い給料をもらうべきだと考えていた”
と言っています。

それだけ他のメンバーよりも余計に働いていたのだから、と。

後々まで尾をひいたといわれるギャラ問題は、なんで起こってしまったのか、考えてみます。

まず、このことを実際にキース以外のメンバーはどう思っていたのでしょうか。

ビルの著書、「ストーン・アローン」によると、

ブライアンはストーンズの表看板をやっているだけではなかった。結成当初にはマネージャーも兼ねていた。ギグの金を全部集めて管理し、ときたま5等分しておれたちに支払った。おれたちに現金を渡す前に、経費――ガソリン、電話、ギターの弦の代金、それにブライアンとミックとキースのフラットの家賃や食費さえ入っていた――を差し引いた。金のうちいくらかは、どこに行くのかわからなかった。彼がごまかしているのはわかっていたが、非常に精力的なリーダーだったブライアンが、数ポンド余計に使っても誰も気にしていなかった。

そして後には、

彼が初期の頃、バンドの経費だといってギャラの一部を隠し、会計をごまかしていたとみんなは疑っていた。それでも彼のリーダーシップには誰も口を差しはさまなかった。彼は常に、みんな協力して働いているのだから5人はすべて平等と主張していた。しかし、おれたちははなっから、彼がギグのたびに数ポンドごまかしているという感触を得ていた。若く熱意あふれたおれたちはあまり気にしていなかったが、基本的にはやはり問題だった。

と書いています。

つまりビルは、最初からブライアンが多くとっていることには気付いていた、初めは気にしていなかったが、活動が長くなるうち、問題になってきたのだと言っているのです。

確かに初期の頃は、ブライアンは他のメンバーより多く働いていたのかもしれませんが、アンドリュー・オールダムが現れ、リーダーの座を失ってからは、ブライアンだけ多くもらう理由はなかったはずです。

ブライアンがギャラを多く受け取るようにしていた理由

さて、そもそも何故、ブライアンは他のメンバーより多くギャラを受け取るようにしていたのでしょうか。

ごまかしてもバレないだろうと思ってたから?

……単にそういうことではないような。

結成時のストーンズは、ブライアンのバンドとも言えるものだったのだと思います。

そしてブライアン自身もそのつもりでいた。

自分のやりたい音楽をやるために、自分でメンバーを集め、自分が音楽的にも引っ張って、仕事も探してきた。

要するに、「他のメンバーより多くもらって当たり前」だと思っていたのでしょう。自分が他のメンバーを雇っているような感覚ですらいたのかもしれません。

それでも「(自分は人一倍働いているけど)5人は平等だよ」と寛大さを見せていたのかもしれません。

だからその延長で、エリック・イーストンとの契約時にも、自分のギャラを多めにしてもらった。

ところが、アンドリュー・オールダムがマネージャーになり、ブライアンはリーダーの座から下ろされてしまう。

このへんで、ブライアンも内心「この状況で他のメンバーより多くもらっているのは、まずいかな」と思ったかもしれません。

しかしメンバーの近くにいたのはアンドリューで、ブライアンは彼を毛嫌いしていたため、ギャラのことを相談する気にもならなかった。実際に契約を交わしたのはエリック・イーストンだったのでしょうし。

もしくは、ブライアンはアンドリューから権力を奪い返そうと考えていたのかもしれません。

「みんなも何も言わないし、このままでも、いっか」
なんてノンキに考えていたら、(アンドリューにより)それをバラされてしまうわけです。

結果、他のメンバーからの信頼を一気に失うことになった。

最悪の展開です。

ブライアンは、
「こんなはずでは……」
と思ったかもしれませんが、多くもらっていたのは事実なので、なんの言い訳もできなかったのでしょう。

要するに……、

↓私なりの憶測の結論。↓

ブライアンは初期の頃はまぎれもないリーダーだった。それだけ多く働いてもいた。だからギャラも多くもらうのが当たり前だと思っていた。そして後に彼だけ多くもらう理由がなくなったときに、ギャラを平等にするきっかけをうまくつかめなかったため、最悪の形で暴露され、他のメンバーから非難されることになってしまった。

――以上。

しかし、お金の問題は怖いですね。

キースは大らかな性格?

そしてここでも、キースの性格がわかります。

ビルは他のメンバーは最初から、ブライアンが多く受け取っていることに気付いていたと書いています。

ところがキースは全く気付いていなかったらしい。

また一緒にいた時間が長かったにも関わらず、ブライアンの喘息の発作は見たことがないとも言っています。

苦しそうにしていたところは知っていても、それは発作とは違うものだったということなのかもしれませんが。

キースは、繊細なところもあるのだと思いますが、他の人が気付いていることにも気付いていないような大らか~な人なんですね。

ある意味、付き合っていてラクなタイプなのかもしれません。

気付かなすぎる人も疲れますが、あんまり細かく見抜かれてるのも疲れますから。

この流れで考えると、キースは「俺たち(キース、ミック、ブライアン)の間には説明の出来ない何かが存在していた」と言っていますが、この”説明の出来ない何か”が何であるのか、わかっていなかったのはキースだけだったのではないかとも思えてきます。

ミックもブライアンもわかっていたのではないかと。

それがミックのブログでも書いた、複雑なミックとブライアンの間の心理だったのかもしれませんし、ミックのキースに対するちょっと歪んだ友情だったのかもしれません。

キース(とブライアンとミック)の性格について、ビルの証言を紹介します。
「彼らは内気ってわけじゃないが、他人に対して構えてしまうんだ。それは、16年たった今でも変わらない。あるいはもっと極端になってるかもしれないな。彼らは気に入った人間には非常に親しく接するんだが、ある種のタイプには嫌悪を丸出しにするんだ。でも、俺から見れば、どちらも似たような人間なんだぜ。好き嫌いの根拠が、俺にはどうもわからないんだ。”引っ込み思案”のブライアンとキースは、特に重症だったな」

またキースについて、
「他人に内気だと思われるのを嫌う。その反動で、なおさら自信過剰気味にふるまってしまう。実際、俺がキースのことを見抜けば見抜くほど、ヤツは内にこもっていくようだったね」
とも語っています。

続けてビルの話。
「ストーンズの場合は、とても強いエゴがふたつ(ミックとキース)、そんなでもないエゴがふたつ(ビルとチャーリー)、それに両方をつなぐエゴが、まんなかにひとつ。たいがいのバンドは、5つの強いエゴのかたまりだから長続きしないのさ」

両方をつなぐ、まんなかにあるひとつのエゴ、現在でいうとロン・ウッドのポジションでしょう。

でもブライアンのエゴは、このポジションにいることを許さなかった。

そしてミックとキースを敵にまわし、奮闘はしたものの、敗れ去ることとなってしまいました。

うーん、もう少し、上手く立ち回れればよかったのに、ブライアン……。

今回は、うまくいっていたはずのキースとブライアンの仲にヒビが入ってきた頃について、またブライアンと他のメンバーの間に溝を作ったと言われるギャラ問題について、とりあげてみました。

後日に続きます。

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コメント

  1. 十六夜 より:

    今日が仕事納めです。
    今年、一年ありがとうございました。
    来年もどうぞ宜しくお願い致します。
    良いお年をお迎え下さい・・・

  2. るか。 より:

    お仕事、お疲れ様でした。
    こちらこそ、ありがとうございました。
    来年もよろしくお願いします。
    よいお年をお迎えください♪