「演奏している時以外に本当の自分を表に出すことはないよ」

「演奏している時以外に本当の自分を表にだすことはないよ。
いいコンサートだと、その後何日も元気でいられるけど、ひどいコンサートだとがっくり落ち込むんだ。
生きてることを実感するのは、演奏している時さ。自分を信じてるんだ」

というのは、ブライアンが語った言葉です。

本当に音楽人間だったんだなって思います。

そして、あらためて考えてしまいました。

ブライアンにとって、「本当の自分」とはなんだったのでしょう?

人はよく、「本当の自分はこんなではない」とか、「本当の自分探し」などということを口にします。

でも私は、
「本当の自分はこんなではない」
と思っているのも、実は本当の自分なのではないかって思うのです。

考えていて、思いつきました。

ブライアンにとって、そして他の多くの人にとって「本当の自分」とは、
自分がリラックスしていられる状態、気を遣わなくても、自分を作らなくても、そこにいてもいいと思える空間にいて、
自分の良さをアピールできていると感じられる時の自分なんじゃないかって。

イコール「自分で自分を肯定できる状態」ということ。

ブライアンは演奏をしている時の「自分を信じている」と言っています。

つまり演奏をしている自分は間違っていない、自分の場所はここなんだ、って思えていたということなのではないでしょうか。

人からどう見えているかはわかりませんが、
私はよく、その場に自分がなじんでいない「よそ者感覚」を味わうことがあります。

そして、その場になじむようにしていることに疲れてしまうことあります。

そういう時の自分は「本当の自分」ではないと感じますが、
その場になじもうとしている自分も、実は「本当の自分」なのだとも思います。

もしかしたらブライアンと私は少し似ているところがあるのかも、と思うのは、
確固とした自分像というのがないから、
人からの評価で自分を作ってしまうところがある、

その一方で、
(両極端すぎるのですが)絶対に譲れない確固とした自分というのがあるということです。

私はスターでも有名人でもありませんが、
ブライアンの場合は有名人だったので特に、作り出されるイメージに翻弄されていたところがあったと思います。

家族といても浮いてしまい、スターである自分にもなじめず、
チヤホヤされることに疑問を持ちながらも受け入れて、
でもどうしても受け入れられないこともあって、
近付いてくる人たちが好意を持っているのか、何か計算をしているのかの見極めもつかず、
ゴチャゴチャに混乱していたのではないかと。

ブライアンの存在を知り、ブライアンのことをブログで書き始めた頃、

私はこんなことを熱く書いています↓

「「あなたはどうしたいの?」
と問われて、ブライアンはこたえられなかったという。

ブライアンはなにを求め、どこに向かい、本当はなにをしたかったのだろう。

音楽が好きだった。
才能もあった。
その世界に入り、有名になりたいと思い、それを実現した。
周りの人たちからはチヤホヤされ、女の子にはモテ放題。
お金も得ることが出来た。

望んでいることは全て手に入れたかのように思える。

でも、彼の心は空虚だったのだ。

だって、彼は本当のものをつかんだ実感を感じられていなかったから。
彼がつかんだと思ったものは、みんな儚く彼の手の中からすべり落ちてしまったかのように感じていたから。

音を奏でることが好きだったんでしょう?
その音で伝えたいものがあったんでしょう?
音楽を通して、コミュニケーションをとることが心地よかったんでしょう?

あなたがローリング・ストーンズの一員だからといって近付いてくる人々じゃなくて、欠点だらけのあなただとしても受け入れてくれる愛情が欲しかったんでしょう?

人からどう思われるかなんて、関係なかったんだよ。
人々は無責任に非難したり賞賛したりするんだから。

大切なのは、自分がどう思うかだったんだよ。
見かけ倒しのものではなくて、本物と偽者を見極める目を持つべきだったんだ。

その気になれば、きっと出来たことだと思う。
そして彼は中身がある本物だってつかんでいたのだと思う。

ただ気付かなかっただけ。失ってしまったものに執着してしまっていただけだ。」

「人からどう思われるかなんて、関係なかった」
「大切なのは、自分がどう思うか」

自分で書いた文章に感心するのもなんなんですが、
なるほどね~、と思いました。

一人で生きているわけではないので、
他人なんて関係ない!と自分勝手放題に過ごすのもどうかと思いますが、
あまり無責任な他人の評価に振り回され過ぎるのもどうかと思います。

ブライアンの混乱の原因については、以前の記事、
芸術的にも個人的にも満足してないし、後悔もある
同じグループで活動するということ。
でも書いています。

感受性豊かが故に周囲に左右されてしまうところ、
その反面、強い自分の個性がある故に、そのイメージに染まりきれないところが自分の中で大きな矛盾にもなっていたのだと思いますが、
「人にどう思われようが関係ないよ!」
と思い切り強くなれるか、
「そんなところがブライアンの良さだよ」
って、ブライアンが混乱しないように理解してくれる人物が近くにいればよかったのかなって思います。

ブライアンは、
「人間に対しての不信感を強く持っていた」
そうなので、心に近付くのは難しかったのかもしれませんが、
本当は、ブライアン自身もそういう存在を心から求めていたのだと思います。

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コメント

  1. ちえ より:

    これも、深い~!ですね(`▽´)b
    私も、なれていない場面では借りてきた猫?みたいになる時もあります。ダメな所をダメと忠告してくれたり~気づかせてくれる友人て大切デスネ(^-^)
    残念な事にブライアンは、そういう絆をもてる人がいなかったのかも…不器用だから、そういう人から逃げちゃったかもしれない…
    演奏中の自分が本当の姿~なんか、わかるような…
    例えば=練習をつめば、楽しみながら成果をだしきれるけど~
    サボれば、テケトーな結果になる…
    ルカさんも、あの時に♪練習を頑張ったからやり遂げられたのだと思います。
    トラウマは、自分で克服するしか解決方法はないのかもしれないですね。そんな事出来たら、ブライアンはストーンズにいなかったかもだし、ストーンズもなかったかもしれないケド。

  2. るか。 より:

    アーティストの人って、ブライアンみたいなタイプが多いのかも、と思います。
    「アレコレ言うより、とりあえずこれを聴いてくれ!」
    みたいな。
    話すよりも、作品を聴いてもらった方がわかるから、みたいな。
    どこにいても本当の自分ではない、
    と感じてしまう人もいると思うので、
    「演奏している時の自分は本当」
    と言える場所があったブライアンは幸せだったと思います。
    もっと長生きしていたら、その場所からきっと、再出発したのだろうなって、思います。
    あの時♪って、あの時♪ですね^^
    ホント~に幸せな時間でした。
    ちえさんはじめ、皆さんのおかげです~
    ありがとうございました☆