はじめに、最近のことなどをいくつか。
週末は雨でした。
先日書いたMINXZONE、
のインストアライブ、
雨のため時間が変更になったので、どうにか間に合いました。
時間が変更にならなければ、絶対間に合うはずなかったのに。
ラストの1曲半しか聴けなかったけれど、それでも感動したし、サインももらえたし、しばらく東京近辺でのライブがないので、ホント~に嬉しかったです。
これも雨のお陰なので、最近、どよんどよんしていた私に、お天気がプレゼントしてくれたのかも!なんて、
浮かれた気持ちで思いつきました。
おめでたすぎる解釈なのはわかってますが。
久しぶりに宮部みゆきさんの小説を読みました。
「楽園」上下巻。
読み始めたとき、結末の真相を推理したのですが、読み終えてみたら、見事にはずしていました。
ヘンかもしれませんが、推理がはずれて嬉しくなりました。
だって、宮部さんが書いたものが、私の推理の通りだったなんて、なんだかイヤですもん。
しかも私が推理したのは、たぶん宮部さんが仕掛けたトリック通りだったのだと思います。
すっぽりと、思惑通り、そのトリックに引っかかってしまった私なのでした。
宮部さんの小説を読んでいると、涙ぐんでしまうシーンが結構あるのですが、この小説でもありました。
電車の中で読んでいることが多いので、ちょっと困ってしまいます。
先日、ちょっと予告しましたが、以前自費出版した小説の公開を少しずつ始めようと思います。
随時更新という形で公開していきます。
「Four Seasons ~月の響きをききながら~」
最初、表紙が表示されます。
左側のフレームの項目をクリックして頂くと、本文が表示されます。
PDFファイル、最初文字が小さく表示されるかもしれないので、拡大したりしながら、よろしかったら読んでみてください。
または横書きのほうが読みやすければ、エブリスタでも公開しています。
https://estar.jp/novels/26086775
先日、「同じグループで活動するということ。」で書いたことの補足とも思えることを、ブライアン自身が発言していた映像があったのを思い出しました。
その映像とは、「Charlie Is My Darling」のビデオ版「Rolling With The Stones」。
その中で、ブライアンはこんなふうに語っています。
「ポップ・スターにはなりたくない。スターの限度を楽しんでる感もあるが、芸術的にも個人的にも満足できないし、後悔もある。でも俺達に起きたことには、満足してるよ」
この言葉、正にブライアンの本音なのだと思います。
スターになるなんていう経験は滅多に出来るものではなくて、そういう経験を楽しんでもいるけれど、
別にポップ・スターになることを夢みていたわけではない。
目指していたのは別のものだった、
それはつまり、純粋にブルースを演奏すること。
故に、”芸術的にも個人的にも満足できない”。
”芸術的”にも”個人的”にも、
と二通りの表現をしてますが、ブライアンの中では一つのことを指しているのだと思います。
「”音楽的に”満足できない」と言いたいのだと。
そして”後悔もある”とは、ズバリ、「同じグループで活動するということ。」で書いたことを指しているのではないでしょうか。
ブライアンには音楽しかなかったから、何が何でも、音楽で成功したかった、
やってる音楽に間違いはないはずなのに、仕事がこないのは、やり方が間違っているからではないか、
と思ったブライアンは、アンドリュー・オールダムが提案した商業路線にのりました。
確かに仕事はきた、確かにストーンズはスターになった、
でも間違っていた、自分が目指していたのは、こんな音楽じゃない。
その商業路線にのってしまったことを”後悔している”。
まさかそんなに売れるとは思っていなかったのかもしれないし、売れたとしても自分たちの音楽を変えるつもりはなかった。
自分の理想からどんどん離れていくストーンズに、それでも愛想を尽かさず、自ら脱退することもしなかったのは、
やはりストーンズはブライアンがゼロから始めた自分の分身とも言えるようなバンドだったからでしょう。
だから軌道修正を試みた。でも、どうしてもうまくいかなかった。
挙句の果てに、”売り出すためのストーンズの(不良の)イメージ”のために、世間からたたかれ、元々ナイーブだったブライアンは精神的バランスを崩してしまい、バンド内のお荷物以外の何者でもなくなり、バンドからはじき出されてしまいます。
話を戻しますが、前出のブライアンの発言を考えると、音楽に対しては根っからの純粋主義者だったということが理解できます。
ブライアンに関しては良くないイメージで語り継がれている部分が多いし、それほど取り上げられないので、忘れられてしまいそうな発言ではありますが、実はとっても重要な発言なのだと思います。
更に、
「覚悟してる。将来の保証は何もないからね」
と発言しています。
ずっとスターでいられるわけはない、その後のヴィジョンも考えておかなくては――、
スターであることをただ楽しんでいたわけではなく、きちんとその先のことも考えている、クレイジーというより慎重派の頭のいい人なのではないかと思える発言です。
ブライアンは長生きできないことを自分でもわかってた、と言われていたりもしますが、こういう発言を見ると、
本気で若くして死んでしまうと思っていたわけではないということも伝わってきます。
例えば二十歳前の頃って、
「自分は二十歳まで生きられない」
などと思ったり口にしたりするものではないですか?
だけど、ほとんどの人は、気付いたら二十歳を通過して、その後も生きていく。
だからブライアンも、本気で自分が数年後には亡くなってしまうと予想していたわけではないでしょうし、
ストーンズから切られた後、不安に満たされたこともあったでしょうが、自ら命を絶とうとするほどの絶望感ばかりの中で過ごしていたわけではないと思うのです。
1969年の7月2日の夜だって、当たり前のように、7月3日の朝を迎えられる、と思っていたのではないでしょうか。
伝えられているクレイジーなイメージだけでブライアンを決め付けるのではなく、このようなブライアンの本音ととれる、全うな人間でもあったブライアン自身の発言も見逃してはいけないと思います。