ブライアンのマラカス

マンディ・アフテル著の「ブライアン・ジョーンズ 孤独な反逆者の肖像」の中に、次のような記述があります。

「ベガーズ・バンケット」のレコーディングの時。ジャック・ニッチェの証言。

「そこでブライアンは今度はコンガをやろうとしたんだ。ミックはリズムのパターンを決めてそれをちょっと打ってみせたんだが、ブライアンのコンガはそれに合わなかった。ブライアンはミックみたいに体がやわらかくできてはいなかったので、彼のビートはぎくしゃくしていたんだ」

これを読むと、ブライアンはリズム感が悪かったように思えてしまいます。

でもリズム感が悪いミュージシャンって……。

私は運悪く、リズム感が悪いプレイヤーの演奏を聴いてしまったことがありますが、
本当に不快でした。

「このリズム感の悪さでチャージをとるなーあ!」
と言いたくなるような。

しかも本人が気づいていないようなので、改善もされないのでしょう。
二度と聴きにいくことはないでしょうが。

話は戻りますが、ブライアンはリズム感が悪かったのでしょうか?

否、そんなことはないと思います。
以前書いた記事、「「BEGGARS BANQUET」part2」で、ミュージシャンの龍之介さんがロックンロールサーカスにおけるブライアンのマラカスを絶賛しています。

思わず私もマラカスを買ってきて、ロックンロールサーカスの「Sympathy for the Devil」のブライアンに合わせて、マラカスを振ってみました。
結構な運動量です。

最初は腕だけだったのが、次第に身体中揺れてきます。
疲れますが楽しいので、興味がある方は、ぜひブライアンと一緒にマラカスを振ってみてください。
一人で楽しむ分には、リズム感は関係ないので。

で、ブライアンのマラカスといえば、「ジャンピン・ジャック・フラッシュ」。

あのマラカスはミックと記述されているものもあるのですが、
ブライアンの再来、ブライアソさんによれば、あのマラカスがブライアンなのは定説!なのだそうです。

更に、「ローリング・ストーンズ レコーディング・セッション」には次のように書かれています。

’JUMPIN’ JACK FLASH’の基礎は、ビル・ワイマンがコードの反復を弾きながらピアノを”いじっていた”時に作られた。ブライアン・ジョーンズとチャーリー・ワッツは、キース・リチャーズとミック・ジャガーがスタジオに入って来るまで、それに合わせて即興演奏をしていた。2人はすぐに、このサウンドには大きな可能性があると気づいた。ミックがほとんど歌詞を仕上げると、彼らはレコーディングにとりかかった。この曲を通して流れるへヴィなギター・コードは、感覚を直撃する。ミックは「ワン、トゥー」と叫び、声を張り上げた。ヴォーカルの周りで絶え間なくリフを弾きながらバンドが加わる。ブライアン・ジョーンズは悪霊につかれたようにマラカスを振り、一方、キースの素晴らしく歪んだリード・ギターが、ストーンズに今までで最もパワフルなロック・サウンドをもたらした。

悪霊につかれたようにマラカスを振る……、
怖い気もしますが、惹きつけられる表現です。

とにかく言いたいのは、ブライアンは決してリズム感が悪かったわけではない、ってことです。誰もそんなこと思ってないかもしれませんが。

さて、
この流れだと、「ジャンピン・ジャック・フラッシュ」を聴きたいところですが、今回は「Sympathy for the Devil 」、いきましょう。
ブライアンがキーボードを弾いている映像を見つけたので。

ところで、見かける機会が多いパイ投げパーティの様子。
ああいう場のホスト役はブライアン、適役だったでしょうね~。
基本的に育ちがよくて突き抜けるような無邪気さを持ったブライアンのキャラクターっていうのが。
ブライアン自身も楽しそうだし、周りも楽しめたと思います。

コメント

  1. TOBY より:

    MICKのブルースハープもマラカスもブライアンのPLAYを見て上手になっていったんだと思いますね。

  2. るか。 より:

    そですね。
    ミックにハーモニカ教えている写真、なかったでしたっけ。
    勘違いかも。
    しかしマラカス、単純なようでいて奥深いですね。
    音が目立つだけに、リズム狂ってたら、演奏全体が台無しになってしまう……