引き続きテンションが上がらない日々を送っていますが、更新します。
以前私はボブ・ディランの「Mr. Tambourine Man」の歌詞、”眠くはないけど 行くところがない”(I’m not sleepy and there is no place I’m going to.)について、
「深いな~」
と思ったと書いたのですが、最近あらためてストーンズの曲で、
「深いな~」
思った歌詞。
それは大好きな「Ruby Tuesday」の中の歌詞、
”それでも僕は君がいないとさびしい”(still I’m gonna miss you)です。
この歌詞、よく考えてみると、深いです、切ないです。
Contents
”それでも僕は君がいないとさびしい”(still I’m gonna miss you)
”それでも僕は君がいないとさびしい”
この心情につながる気持ちとして想像力を働かせると、例えば。
*こうなるのはわかっていたけど
*君の事情も理解してるけど
*仕方がないことだと思うけど
*納得してはいるんだけど
*どうやっても、この現実を変えることはできないけれど
――”それでも、僕は、君がいないと、さびしい”
というような感じになるわけです。
切なすぎる……
そして”人生は ままならない”(ain’t life unkind)となるわけで……
ミックは曲作りに関わっていないと明言
この曲に関しては、以前書きましたが、ミックが2003年のインタビューで次のように語っています。
「”ルビー・チューズデー”はいいよ。あれはすごくいい曲だ。ただメロディが素敵だっていうだけだよ。それに歌詞もきれいだしね。俺はそのどっちにも関わってないけど、いつも楽しんで歌ってるよ」
ブライアンとキースが作った曲だと言われていますが、歌詞についてはどっちが作ったのでしょうね?
キースが作ったという説が強いのでしょうか。
ミックの名前が出たので、最近私が思いついたことをひとつ。
反目しあっていたというブライアンとミック。
反論覚悟で書きますが、実はミックは自分が女だったらブライアンとつきあいたかったほどブライアンが好きだったのではないかと思います。
写真などから感じ取れる、ミックがブライアンを見る表情とか、などから。
例えば、「ミック or キース?」で掲載した写真を見ると、ミックのもともとの顔つきがアレなのでアレですが、まるで同じクラスの好きな男の子にからかわれて大喜びしている女の子みたいじゃないですか?
そんなこともあって(それだけではないでしょうけれど)、ミックは、ブライアンと似た雰囲気を持っているマリアンヌが最愛の人になったのでしょうし。
(ブライアンにもマリアンヌくらいの強さがあったらよかったのに)
二人とも基本的に女好きだと思うし(いろいろな噂はあっても、ミックはやっぱり女好きだと思う)、ブライアンの方は、ミックのことを可愛い弟分みたいに思っていただけなのでしょうけれど。
「あいつは蝶のようなやつだった」
表面にはそれほど出ていなくても、ミックは女性のような気遣いをブライアンに対してしていた時期もあったのだと思います。
だけど、バンドが売れ始めて、音楽性のこととか、その他もろもろ、少しずつブライアンとの仲がギクシャクし始めて、二人で普通の会話も出来なくなっていってしまって。
所詮、男同士、友達として出来ることなんてたかがしれているし、状況はどんどん悪化して、ブライアンをバンドから切るしかなくなってしまった。
ブライアンを切るのは、むしろボロボロになってしまったブライアンへの救済だと考えたのかもしれません。
それでも、コッチフォードのブライアンの元にアレクシス・コーナーに行ってもらうように頼んだり、ハイドパークのコンサートにも来るように声をかけたり、ミックなりの心遣いをしていたのでしょう。
結果的にブライアンの死の二日後になってしまったハイドパークでのコンサートで、
「あいつ(ブライアン)は蝶のようなやつだった」
と言うミックは、蝶を放つという演出をしました。
――いろいろあったけど、楽しいことばかりじゃなかったけれど、
”それでも僕は君がいないとさびしい”
もしかしてミックは、こんなふうに思っているのかもしれません。
私はブライアンはミックのこういう気持ち、思いやり、全部わかっていたと思います。
まあ、ただ恋心のような友情には応えられなかったのでしょう。
むしろ、ブライアンがわからなくなってしまっていたのはキースのほうで……、
私もこのブログでキースとのことを書き進めようとすると、気が重くなるばかりで中々更新できないでいるのですが……。
でも、スローペースでも書き進めていくつもりです。
では、当然のように、今回はこの曲を聴きましょう。「Ruby Tuesday」。
”それでも僕は君がいないとさびしい”
ブライアンのリコーダーがたまらないです。
あ! 7月4日のブライアン没後40年の会(池袋にて)に、この曲のメイキング?の歌が入っていないヴァージョン、それとブライアンゆかりの曲たちを編集したCDを持って行きますので、聴けたらその場で聴きましょう♪
the rolling stones – ruby tuesday – stereo edit
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