木の葉の舟にのって、揺れながら川を流れているような日々です。
さて、ブライアンの勧めで(と自分では解釈している)リコーダーを始めた私ですが、
最近また新たにムビラという民族楽器を始めました。
民族音楽もジャジューカつながりで、ブライアンの影響で聴き始めたので、これもブライアンの導きのような気がしています。
楽器は自分で演奏するより、誰かが演奏するのを聴いているほうが好きなはずの私が、不思議なことになっています。
コンテンツ
「君たちの音楽に、とても興味があるんだ」という控えめなアプローチ
この二つの音を合わせたらきれいだろうな、と思いついてしまい、
両方とも超初心者なのに、どんなメロディーを合わせたらきれいだろう、何か作ってみよう、なんて、夢ばかり広がっています。
で、ふと思ったのです。
リコーダーといえば、ヨーロッパの楽器、
自分がイギリス人であることに誇りを持っていたブライアン、
ムビラはアフリカ大陸のジンバブエの楽器――
アフリカ大陸の国々は、ヨーロッパの国々の植民地だった歴史があります。
そしてジンバブエはイギリスの植民地でした。
人種差別など大嫌いだったブライアン、
そして大好きなブルースのルーツがアフリカにあると気付いていたブライアン、
リコーダーとムビラのコラボなんていうことを私が思いついてしまったのもブライアンの影響なのかもしれないなどと考えると、
(政治的なことではいろいろあったけど)音楽を一緒に楽しんでみない?
っていうブライアンの控えめなアプローチのような気がしてしまいました。
強引に、「一緒にやろうぜ!」ではなくて、
「よかったら、一緒にやってみない? 君たちの音楽に、とても興味があるんだ」
っていうような、あくまでも控えめなブライアンの友好的なアプローチ。
ムビラの裏に、ブタの顔が!!
そんなこんなで習い始めて数か月、
やはり自分用の持ってないと練習もできない!と、ムビラを購入したのですが、買った日の翌晩、練習を終え、何気なくムビラを裏返してみると、
そこには、なんと豚のような顔が!ぶひ~
いえ、本当に豚の顔があったわけではなくて、木目の模様が、まるで豚のような顔に見えるのです。
しかも、裏側のど真ん中に!ぶひ~
ホラーじゃないです。可愛いです。
コレです。
私はいろいろ話しかけながら、練習に励んでいます。
ブタ顔付きのムビラをモチーフに物語が誕生
モンゴルの楽器で馬頭琴というのがありまして、その民話が小学校の教科書に載っています。
「馬頭琴 スーホの白い馬」
などで検索していただくと、物語が読めると思います。
馬頭琴というのは、棹の先端部分が馬の頭の形をしている弦楽器。
そこで豚の顔がついているムビラを手にした私は思ってしまいました。
「これって、私に豚とムビラをモチーフにした物語を作りなさいっていうこと?」
でも、すぐに笑って打ち消しました。
「ムリムリ、豚とムビラでどんな物語ができるっていうの? 絶対ムリだよ~」
と、笑いとばしていた私なのですが、またこれが、不思議なことが起こるものです。
その翌日には、物語がほぼ出来上がっていました。
挿絵にしたイラスト、落書きみたいですが、とりあえずのイメージで描いたものです。
ちゃんと描き直そうと思っていたのですが、これはこれで味があるかなと思い、そのまま使っています。
主人公がまるでガチャピンもどきのようですが、パクッたつもりはないんです。
1枚目のイラストは緑色にしたために、ホント~にガチャピンもどきみたいになってしまったのですが^^;
物語に込めたテーマ
短い物語ですが、いくつかのテーマを盛り込んだつもりです。
肌の色、見た目などによる差別はダメだよってこと、
音楽には、それらの壁をなくすパワーがあるんだよってこと、
自分の責任は自分で果たしなさいってこと、
自分の利益のためじゃなくて、豚を助けたい一心で頑張った主人公の気持ち。
そして、サラリと「豚としての命が尽きる時」と書いていますが、豚は家畜として存在していたので、
長生きして、自然に一生を終えた、というのとは違うわけです。
生きていた頃の豚の想い、人間のために人間によって一生を終えた、その時の祈り、
そして今度はその豚のために、人間がムビラを奏でる――
そんなふうに全てのことは、どこかでつながっているということ。
よろしかったら、観て、聴いて、読んでみてくださいませ。
「豚のムビラ」
ムビラBGM付の動画を作りました♡
う~ん、
世界にひとつだけ(?)のムビラを持っている私は(も)、旅に出なくてはならないのかもしれません……