「豚のムビラ」の動画を作りました。
2010年に作った物語を改めて動画にしてみました。
物語の誕生秘話です。
当時のブログ(豚のムビラ)から抜粋、加筆。↓
やはり自分用の持ってないと練習もできない!と、ムビラを購入したのですが、買った日の翌晩、練習を終え、何気なくムビラを裏返してみると、
そこには、なんと豚のような顔が!ぶひ~
いえ、本当に豚の顔があったわけではなくて、木目の模様が、まるで豚のような顔に見えるのです。
しかも、裏側のど真ん中に!ぶひ~
ホラーじゃないです。可愛いです。
コレです。
私はいろいろ話しかけながら、練習に励んでいます。
モンゴルの楽器で馬頭琴というのがありまして、その民話が小学校の教科書に載っています。
「馬頭琴 スーホの白い馬」
などで検索していただくと、物語が読めると思います。
馬頭琴というのは、棹の先端部分が馬の頭の形をしている弦楽器。
そこで豚の顔がついているムビラを手にした私は思ってしまいました。
「これって、私に豚とムビラをモチーフにした物語を作りなさいっていうこと?」
でも、すぐに笑って打ち消しました。
「ムリムリ、豚とムビラでどんな物語ができるっていうの? 絶対ムリだよ~」
と、笑いとばしていた私なのですが、またこれが、不思議なことが起こるものです。
その翌日には、物語がほぼ出来上がっていました。
主人公がまるでガチャピンのようですが、パクッたつもりはないんです。
緑色にしたために、ホント~にガチャピンもどきみたいになってしまったのですが;
短い物語ですが、いくつかのテーマを盛り込んだつもりです。
肌の色、見た目などによる差別はダメだよってこと、
音楽には、それらの壁をなくすパワーがあるんだよってこと、
自分の責任は自分で果たしなさいってこと、
自分の利益のためじゃなくて、豚を助けたい一心で頑張った主人公の気持ち。
そして、サラリと「豚としての命が尽きる時」と書いていますが、豚は家畜として存在していたので、
長生きして、自然に一生を終えた、というのとは違うわけです。
生きていた頃の豚の想い、人間のために人間によって一生を終えた、その時の祈り、
そして今度はその豚のために、人間がムビラを奏でる――
そんなふうに全てのことは、どこかでつながっているということ。
う~ん、
世界にひとつだけ(?)のムビラを持っている私は(も)、旅に出なくてはならないのかもしれません……
「豚のムビラ」(テキスト版)↓
http://moon999.a.la9.jp/mbira.htm
youtube動画