もしもの、その後

先日、
『THE ROLLING STONES, NOW!』
というアルバム名を見て、
「TWITTERみたいだな~。すご~い、40年以上も時代を先取りしてる~」
なんて、ぼんやりと思いました。『ざ ろーりんぐ すとーんず なう』

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1969年6月、ミックとキースとチャーリーがコッチフォードの屋敷に来て、ブライアンはクビを宣告されます。

ストーンズの音楽性に満足していなかったブライアン、商業路線を優先することに納得できなかったブライアン、
ブライアンのそんな”満足できない”気持ちを知っていた人からは、
「そんなに嫌なら辞めちゃえば?」
という意見があったかもしれないし、ブライアン自身、ストーンズで音楽をやり続けていくことに疑問を持っていたかもしれません。

それでもクビを宣告されるまでストーンズを辞めなかったのは、
ストーンズを辞めた後の音楽活動を考えた時に、現状以上に魅力的なアイディアが思いつかなかった、
だったら、とりあえず今はストーンズにいよう、
というところではなかったでしょうか。

自分が創ったローリング・ストーンズというバンドに対する愛情もあったと思いますが、
それよりもむしろ、
「自分の音楽に納得しながらやっていきたい、それができないストーンズにい続けることに意味があるのだろうか」
という想いが次第に大きくなっていったのではないかと想像します。

とりあえずストーンズのメンバーでいることを選んだブライアンは、
”この先、脱退することになるかもしれない”
”いや、なんのかんのこのバンドで活動し続けるかもしれない”
という想いの狭間で揺られながらも、
ブライアンなりに全力で、ストーンズの音楽に貢献しようと思っていたのでしょう。

辞めるのか続けるのかハッキリしないな~、
と受け止める方もいるでしょうけれど、今の私にはブライアンのこういう心境が理解できるように思います。

ハッキリしないとか、潔くないとかいう問題ではなくて、当時のブライアンにはとりあえずストーンズにいることがベストの選択だったのだと。

でも、ストーンズにい続けたことで、ドラッグ問題で見せしめのように世間から叩かれ、精神的にも追いつめられ、音楽活動もままならないようになってしまいました。

これらを考えると、
「やっぱり早めにストーンズを辞めておけばよかったのに」
という意見もあるかもしれませんが、私はブライアンのストーンズの音楽における貢献は素晴らしかったと思うので、ストーンズにい続けたことは間違いではなかったと思えます。

失ったものも大きかったけれど、得たものだって大きかったはず。

だからこそ、ストーンズ脱退後、どうしていくかが大切だったと思うし、その後のブライアンを見てみたかったと思います。

実際にはブライアンは、ストーンズ脱退後、1ヶ月もせずに亡くなってしまいました。

今回は、
『もしも自分が1969年当時にタイムスリップできたとして、更にブライアンの友達だったとして、ブライアンといろいろ話せる機会があったとして、今後の活動についても語り合える立場だったとして』、
という仮定を前提にして、妄想を炸裂させてみようと思います。

その妄想、読んでみてもいいよ、という寛大な方のみ、以下↓をお読みくださいませ。
簡単にまとめてみました。

(1)まずは健康状態がよくなかったブライアンが、健康面で安定するような生活をできるよう協力する。
→健康を取り戻すのは、ブライアン自身も強く望んでいたことだと思います。

(2)たくさんたくさん語り合う。
→あくまでもブライアンの味方になって、私なりにブライアンがいい方向に向かえるように言葉を返す。
ブライアンも立ち直りたいと思っていたでしょうから、不満とかを吐き出した後には気持ちを切り替えて、前向きになれたのではないかと思います。

(3)気張らないブライアンの演奏をだらだらと聴く。
→コッチフォードでのブライアンは曲作りに取り組んでいたそうで、その音源がひとつも残っていないと言うのは不思議ですが、そういう「曲作りするぞ!」っていう気張った演奏ではなくて、ミュージシャンでもない私相手に演奏する、力を抜いて音楽を楽しむひとときもブライアンには必要だったんじゃないかな~と思います。

(4)新しい曲作りについて、
「売れるとか受けるとか考えず、思いっきり思うままに作ってみたら?」
と言ってみる。そして、出来た曲を聴かせてもらったら、私なりの意見を言い、曲の演出について協力できそうなことがあったらやってみる。
→いや~、ここまで信頼されて、口出しすることが許される関係になれればいいな~って、本当に大きな妄想です。私の意見っていったって、ロクなこと言えないでしょうけれど。妄想です。ただの妄想ですってば。あはははは。^▽^(笑ってごまかす)

以上、妄想に付き合ってくださって、ありがとうございます。<(_ _)>

タイムスリップして、ブライアンに会えたらいいのにな、なんて、たまに思うのです。

携帯電話とかパソコンとか持っていって、
「(この時代だとつながらないけど)ほら、ブライアン、これケータイっていうんだよ、これはパソコンだよ」
なんて。

いえ、携帯電話とパソコンを見せに行きたいわけじゃないですけど。

と、いうところで、冒頭に出たアルバム「ざ ろーりんぐ すとーんず なう!」からブライアンのスライドが輝いているこの曲、「Little Red Rooster」を聴きましょう♪

ミックのアップが多いですが、ブライアンの手元もたくさん映っているし、ストーンズといえばミックとブライアンだったのかな~と思える映像を選びました。 ブログを書き終えた なう。