Nhemamusasa ネマムササ

”ムビラ”というアフリカ、ジンバブエの楽器を弾き始めたのは2010年のことでした。

ブライアン・ジョーンズの影響でジャジューカに興味を持ち、民族音楽に興味を持ち、
いろいろ聴いているうちに、
自分も弾くようになっていました。

続けていると楽しいばかりではなく、苦しいこともありますが、
でも、やめるのは続けるよりももっと苦しい、
という想いで続けています。

続けていくこの想いに、ブライアンを重ねたりもしてしまいます。

そして若くして亡くなってしまったために、
ブライアンは苦悩のその後の世界まで行けなかったけれど、
私は行く、ブライアン、一緒に行こうね!などと思ってしまったりもします。

ムビラを弾いていると、大切なことをたくさん教えられているような気持ちになります。

例えば、こんなふうなこと。
『真剣に取り組めば取り組むほど、それは悩みの種にもなっていく。
でも本来そのことがもたらしてくれた、そのことがやりたいという、それが楽しいという魂の輝きを忘れるな』

つまり、「初心忘れるべからず」ということでしょうか。

うーん、
歓びを得られるものは、苦しみの種でもあるということかもしれません。

そんなこんなで、楽しみながら、苦しみながらやってきました。

ソロ演奏もアリだと思いますが、
私は複数名での合奏が好きです。

音を合わせるのは、音を合わせるのみならず、
他者の魂の鼓動を感じ取って、そこに自分を合わせていくことだと思うのです。

お互いがそれを出来たとき、綺麗な音が出るのだと。

私は、その感覚が大好きです。

この度、多重録音に挑戦してみました。

この音、私が8人くらいいます(笑)

「nhemamusasa(ネマムササ)」というのは、ムビラの中で一番有名な曲だと思います。

たくさんのことを学べました。

これからもコツコツと。
日々精進。感謝。