お盆休みが終わって、仕事が始まって一週間……、
どうしてこんなに眠いのだろうという日々でした。
やっと週末。
睡眠不足解消とばかりに、たっぷり睡眠をとりましたが、それでもまだ眠いです。
そして落ち込む原因がひとつふたつ減ったかと思ったら、またひとつ。
ああー、なんで私はこんなに一喜一憂が激しいのでしょう。疲れるー。
さて、
誰かと話していて、比較的よく聞かれることのひとつ、
「どんなジャンルが好きですか?」
これは音楽のジャンルについての質問の場合が多いのですが、私はいつも、
「別にジャンルにはこだわらないです」
みたいなことを答えます。
私は音楽のみならず、ジャンル分けするっていうのがあまり好きではないんですね。
例えば本であっても、ミステリーが好きと言っても、おもしろいのもおもしろくないのもあるし、ミステリーばかり読むわけでもないし。
好きな作家さんというのはありますけれど。
あと、ジャンルというべきものではないのかもしれませんが、人種っていうか、肌の色で人を見ることも好きではないです。
「○○の国の人だから、××に違いない」
「○○人は信用ならないし、気が合うわけがない」
とは言い切れないと思うからです。
人種の違いによる根本的なモノの考え方の違いというのはあると思いますが、
よくわからないうちに、頭から決め付けてしまうというのはどうだろうって思うのです。
音楽の話に戻りますが、ジャンルっていうもの自体、よくわかっていない私ですが、敢えてジャンルで言うなら、
例えば、ロックもポップスもクラシックも、最近では民族音楽も聴きます。
支離滅裂のようですが、ただひとつ言えるのは、私にとって大切なのは”ジャンル”ではなく、その音楽が”心に響いてくるか”なのです。
だから同じ曲でも、Aさんの演奏は好きだけど、Bさんの演奏は好きじゃない、っていうことも起こってくるのです。
これはもう理屈ではないんです、極めて感覚的なもの。
例え「今回の演奏者は素晴らしい経歴の持ち主で……」と紹介されたところで、なーんにも感動できないこともあります。
私は専門家でも評論家でもないので、「なーんにも感動できなかった」演奏については、ブログで書くこともしません。
そんな私は、今回初めてMODEAのワンマンライブに行ってきました。
また改めて自分の方向音痴さを思い知らされつつ。
靴が合わなくて、痛む足で必死に歩を進めつつ。
MODEAを知ったのは、去年の秋、たまたま通りかかったインストアライブ。
その場で演奏にひきこまれ、即CDを購入。
MODEAは、ジャンルとしては基本クラシックなのだと思います。
女性3人のグループ。(パーカッション、バイオリン、ピアノ/キーボード)
当たり前ですが、それぞれがすごいんです。
天から、『この楽器を奏でるように』と選ばれし人たちのような気がしてしまいました。
音楽が軽やかに宙を舞う、その音にのって心も舞う、
そんな気持ちよさを感じました。
聴きながら、思わず涙したのは、いろいろなことを考えてしまったからで、
例えば、ブライアンのこと。
ブライアンはブルースが好きだったかもしれないけど、きっと彼もジャンルにこだわった音楽の聴き方はしていなかったんだろうなって思いました。
いいものはいい、そんなふうに音を捉えていたのではないかって。
だってジャンルにこだわっていて、自分の音楽以外シャットアウトしていたのなら、ジャジューカのような民族音楽に興味を持たないはずだと思うので。
ブライアンがこだわっていたのは、唯一、ストーンズの音楽ということだったのだと思います。
私はミュージシャンではないので、ライブに行っても、ただ聴いているだけだけれど、きっとブライアンならその音の中から、
「これはストーンズの曲に使えそう」
というふうに結びつけて考えたのではないかと。
ブライアンの目的は、いい音を見つけたら、それをストーンズの曲に効果的に取り入れていくこと。
そしてそのために専門の演奏者に頼むのも面倒だから、自分でその楽器演奏をマスターしていったのだと思います。
マルチプレイヤーの割には、それぞれについて、それほど高度な演奏をしていたわけでもない、という意見もあるようですが、ブライアンは元々その楽器の高度なプレイヤーになろうとは思っていなかったのでしょう。
あくまでも、ストーンズの曲に効果的にその音が入れられればよかったのですから。
以前紹介しましたが、ミックがインタヴューで、
「奴はストーンズのことを、マディ・ウォーターズやエルモア・ジェイムス方面の伝統を基礎にした、ブルース・バンドとみなしたんだよ」
と話しています。
ブライアンはバンドの基本的姿勢は崩さないようにして、ストーンズなりの音楽を作り上げていこうとしていたのだと思います。
これってすごく大切なことです。
何故かと言うと、商業路線にのってしまうと、
『どうしたら売れるのか』
ばかりに振り回されて、基本的な自分の姿勢、方向性がわからなくなってしまうことがあるのだと思いますが、基本的姿勢を忘れていなければ、そこに戻ってくればいいからです。
基本的姿勢……、それこそがそのアーティストの魅力になっているはずですから。
ジャンルの話から、ブライアンになってしまいました。
私は最近、これから益々発展していくパワーを持っているミュージシャンの演奏を聴きに行くことが多いのですが、いつも音楽と向き合う、聴き手に伝えようとする、その真摯な姿勢に感動します。
時が経って環境が変わっても、芯の部分が変わらずにいてくれることが嬉しいんです。
諦めないこと、信じること、伝えようとすることが大切なんだって、教えられます。
だから、反対にファンとして伝えたいなって思うことは、
”あなた(たち)の方向は間違ってない”
”ちゃんと伝わっているから”
”諦めないで貫いて欲しい”
というようなこと。
(なんだかえらそうで、すみません)
もしもブライアンの生前、接する機会があったとしたら(ありえない妄想ですが)、同じことをブライアンに伝えたいな、なんて思いました。
コメント
昨日、bs放送で夜11時から、ストーンズの60年代の特集やってましたよ。見ましたか?
BSーTBSの,SONGTOSOULと言う番組のホームペイジを開くと見れますよ。
情報ありがとうございます。
残念ながら、うちのテレビの環境では観られないチャンネルのようです。
でも、紹介頂いたサイトを見てみますね。
はじめまして。
Brianで検索して辿りついて以来、blog読ませてもらっています。
私もあの映画がきっかけでBrianとstonesを好きになり、60年代後半の雰囲気にどんどん飲み込まれていっています。
一緒に観にいった人との関係もあり、私にとっては「甘くて切ない」ものなんです。
市場なたらしい情報だとBriainの死因について、英警察が再調査検討とのことです。
個人的には掘り起こさなくてもいいのではないかなぁとも思います。
スミマセン[E:sweat01]
打ち間違えです[E:thunder]
市場なたらしい情報だと×
一番新しい情報だと○
micatさん、はじめまして。
コメントありがとうございます。
ブライアンつながりで来て下さったのですね。
最近、あまり更新できてなくてすみません…
再調査の件ですが、映画の中で犯人とされていたフランクも亡くなっている、そして先日、フランクの自白を聞いたというトム・キーロックも亡くなりましたよね。
私はこのニュースを読んだ時に、トム・キーロックが自分の死後、明かすようにと誰かに託しておいた何かが出てきたのかと思ってしまいました。
私も本音としては、あまり騒ぎたてて欲しくないなあと思うのですが、でももし隠された真実がわかるのなら、きちんと再調査して欲しいとも思います。複雑です。