ブライアン「いいヤツ」発言

ブライアン・ジョーンズに関しては、悪い評判もたくさんある。

「結局、ドラッグとアルコールに溺れて死んでしまったヤツ」
「嫌なヤツだった」
等々と言われていたりしますが、人間って悪い面といい面を両方持っているものだと思うし、私にはブライアンがそんなに嫌なヤツだったとは思えないという話を以前にも書いた。

そこで、最近読んでみた「回想するジョン・レノン」(草思社)という本。

この本には1970年12月に行われたジョン・レノンのインタビューが掲載されている。
そしてその中でローリング・ストーンズのことにも触れている。
1970年といえば、ブライアンが亡くなった翌年である。

「ストーンズと、非常に親しかったのです。ビートルズのほかのメンバーたちがどの程度に親しくしていたのかは知りませんが、私は、ブライアンやミックたちとよくいっしょにすごしました。私は、ふたりを敬愛していたのです。」

この他にもこの本の中にはミックの名前がよく出てくる。
「今(1970年)でもミックとよく会うか」という質問について、

「いいえ、まず会いません。アレンが入ってきたころには、おたがいにすこしは会ってたのですけれど。
ミックは私に嫉妬しているのだと思います。しかし、私は、ミックやストーンズに対しては、いつも敬意を表していました。にもかかわらず、ミックは、ビートルズについて、けなすようなことをたくさん言いました。私はそれで傷つけられているのです。なぜなら、私はビートルズをやっつけることができますけれど、ミック・ジャガーにやられることはないと思うからです。私たちがやってきたことをまずリストにこしらえ、ふた月おくれでストーンズがおこなったことを、どのアルバム、どんなことについてでもつきあわせて調べていけば、ミックは、ビートルズとまったく同じことをおこなっている事実がわかるはずです――彼は私たちを真似しているのです。あなたのようなアンダグラウンドの人に、そのことを活字にしてもらいたいですね。『サタニック・マジェスティ』が『サージェント・ペパー』だということは、よくわかるはずです。『ウイ・ラヴ・ユー』は『オール・ユー・ニード・イズ・ラヴ』なのですから。ストーンズは革命的でビートルズはそうではなかった、というような言い方に、私は憤慨します。もしストーンが革命的であったり、いまでも革命的であるというなら、ビートルズもほんとうに革命分子だったのです。ビートルズとストーンズでは、音楽的にも影響力の面でも、クラスが違います。おなじクラスだったことは一度もありません。私は、ストーンズのことを悪く言ったことは一度だってないのです。ストーンズは、いつも敬愛していました。彼らのファンキーな音楽やスタイルが好きだからです。」
「いまだに、ビートルズとの差が、彼(ミック)の頭には、こびりついたままなのだ。いまはミックも年をとってきているから、ビートルズを攻撃するほうにまわっている。攻撃は続けるはずだ。なぜならビートルズは……ぼくたちがわかれてアップルをつくったとき、ビートルズに対する攻撃に誰もが飛び乗らんばかりに便乗したのとおなじことだ。ミックは「ピース(平和)」はおかねになったと言っているけれど、ぼくたちは「ピース(平和)」でおかねはつくれなかった。」

敬愛していると言いながら、ミックに対する発言はかなり攻撃的だと思うのですが;

それにミックはジョンを尊敬していたんじゃないのでしょうか?

ジョンが言うとおり、ミックはビートルズを攻撃していたのでしょうか?

よくビートルズと比べられて、冗談交じりにコメントしていたのは映像でも残ってますけれど。

それはあくまでもカメラの前でのパフォーマンスであって、「けなしている」っていうほどではないような……。

またこの本を読む限りでは、ジョン・レノンは悪名高きアレン・クライン(本によっては”アラン”と書かれている)については、かなりいい印象を持っているらしい。

そしてインタビューの中ではブライアンのことについても語られている。

「ブライアンは、どんなでしたか?」という質問に対して。

「解体していくにつれて、年とともに変わっていきました。あの男から電話をもらうのはいやだ、という種類の男がいますね。面倒なこととか、なにかいやな事件などを電話で言ってくる男です。ブライアンは、最後にはそんなふうな男になってしまいました。ほんとうに、たくさんの苦痛をかかえこんでいた男です。しかし、初期のころは、とてもよかったのです。若くて自信がありましたから。こっちが見ている前で解体していってしまう男でした。よかったのですけれどね。ひらめきがあるとか、そういうことではなく、ようするに、いい奴だったのです。

「彼が死んだときには、どんなことを感じましたか?」という質問に対して。

「ほんとうに、なにも感じませんでした。またドラグ状況の犠牲者が出たな、と思っただけです。」

解体していく、というのは、ブライアンがどんどん壊れていったという意味でしょう。

想像するに、ブライアンはジョン・レノンのことはとっても信頼していたのだと思う。

だからこそ、悩んだときに電話などをして心の内を話していたのでしょう。

これを読んでいたら、私自身の20歳前のことを思い出したのですが、仲間同士でそれぞれいろいろな悩みを抱えていて、一人で悩んでいるよりは誰かに聞いて欲しくって、よくお互いにいろいろなことを打ち明けあった。

「関係ないのに、こんな話ばっかり聞かせてごめんね」
「気にしなくていいよ。気のきいたアドバイスなんてできないけど、話聞くだけだったら、いくらでもできるから。それでよかったら、話はいつでも聞くよ」
なんて会話を交し合った。

どうにかして欲しいってわけじゃなくても、誰かに話を聞いてもらうだけで心が軽くなることってある。

たぶんブライアンも、どうにかしてくれ、っていうわけじゃなくて、抱えきれない思いを誰かに聞いてほしかっただけなのではないだろうか。

それを「厄介な電話をいつもかけてくる」なんて受け止められてしまうのはつらいけれど、人間って、というか、大人になると、自分のことで手一杯のときは特に、「人のことに構ってられない」「面倒なことを、忙しい時に言ってくるな」って思ってしまうものなのかもしれない。
それが冷たいっていうことではなくて、そんなものなのだと思う。

しかし、ストーンズ脱退後、一緒に音楽活動をやるという話が出ていたはずのブライアンの死について、「なにも感じなかった」とは?

しらじらしいコメントを期待しているわけではないけれど、なにも感じなかったってことはないでしょう、って思ってしまう。

それにブライアンは「ドラッグのせいで死んだ」とよく言われているけれど、私の中では「それは違う」って思っている。確かにドラッグに溺れていたときもあったけれど、それは直接の死因ではないでしょう。

だから「ドラッグの犠牲者」で片付けられてしまうと、反発したくなってしまう。

ブライアンが壊れていったのも、名声に溺れ、ドラッグとアルコールに溺れたからっていう単純なことではないと思っているし。

でも、ブライアンは「いい奴」だったっていう発言を、親交があったジョン・レノンがしてくれたことは嬉しい。

この本の中には1枚だけ、ブライアンが写っている写真が載っている。

インドのマハリシのところに、ビートルズのメンバー(誰が行ったのかはわからないけれど)と行った時の写真らしい。

カメラ目線ではないので、カメラを意識した写真ではないような感じ。

とっても穏やかな(まるで観音様のような)表情をしていて、こんな表情をしている人が、ただの嫌なヤツだったなんて、やっぱり思えない。

インド(マハリシ)にはビートルズのジョージ・ハリスンもはまっていたと言われている。

ジョージはそこでシタールと出会ったのでしょうか。
そしてその流れでブライアンはジョージからシタールを教えられた(というか、触っているうちに自分で弾けるようになったらしいですが)のでしょうか。

でも、ブライアンがマハリシにはまってたっていう話は聞きませんよね。

……まあ、宗教の話は難しいので、このくらいにしておきましょう。

話はそれますが、ブライアンの音楽仲間だった、ジミ・ヘンドリックスについて。
山川健一氏が、
「とことんジミと心をつき合わせていた白人はブライアン・ジョーンズだけです。ブライアン・ジョーンズはジミと同じように限度を知らない人だったから、たとえばみんなでヘロインをやると、一人二人と家に帰っちゃう。ふっと気がつくとブライアンとジミしかいないというような、そういうことだったと思います」
と書いている。

ジミはお金儲けには執着しない純粋なミュージシャンだったようで、そういった面で、ブライアンはジミと気が合ったし、いい影響を与えあえたのだと思う。

ジミと演奏した音源は残っていますし、ジミのことは本当に信頼して音楽的にも認めていたのではないだろうか。

2人はいい音楽仲間だったのだと思うけれど、彼らの間にドラッグさえなければ、もっとよかったのに。

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ところで、今日、Ipodで音楽を聴こうとしてポケットから取り出したものの、光の加減でよく画面が見えず、適当に押して聴き始めたら、「サタニック・マジェスティーズ」だったのですが、
「まあ、じゃ、これ聴くか」
と思って聴いていたところ、「SING THIS ALL TOGETHER(SEE WHAT HAPPENS)」のラストに少しだけクリスマスソングのメロディーが流れてきました。

クリスマスを目前にしたときに、偶然聴いた曲になんだか感動して、
「いや、これって偶然じゃなくって、ブライアンからのクリスマスプレゼントかも!」
なんて思ってしまいました。(すごい思い込み;)

更にここで使われているクリスマスソングは、私がサイト上のクリスマスカードで使った曲と同じではないですか。今更気付くなって感じですが。

というわけで、しつこいですが再度、クリスマスカードへのリンクを貼っておきます。よろしかったら、どうぞ。↓
Christmas Card from MOON VILLAGE(BGM付き)

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