マリアンヌ・フェイスフル part2

先日書いたように、最近、マリアンヌ出演の映画とか、マリアンヌの本を読んだり、DVDを観たりしている。
(Metallicaの「The Memory Remains」での、マリアンヌのコーラス、♪ラララ~ラララ~♪がしばらく耳から離れなかった;)

今回観た映画はコレ↓
「アンナ ANNA」

1966年、フランスのミュージカル・コメディ。
監督:ピエール・コラルニック
出演:アンナ・カリーナ ジャン=クロード・ブリアリ セルジュ・ゲンスブール マリアンヌ・フェイスフル 他

マリアンヌは30分過ぎに少し出るだけですが、もんの~~~~すごく可愛いです

タダモノじゃないくらいの可愛らしさ、上品なオーラが出ています!

ミュージカルなので、マリアンヌも歌いますが、正に天使の歌声

マリアンヌファンなら、このシーンを観るだけでも、この映画を観る価値はアリ

作品としても、「あの胸にもういちど」よりは、私はずっと上質だと思います。

決して気取ったミュージカルじゃなくて、フランス特有の?気だるさみたいな雰囲気が心地いいです。

画の見せ方もオシャレで、ファッションとか、メイクとか、思わず真似たくなるくらい。
(現代で真似たら、ちょっと違うって感じになっちゃうのかも)

ラストは「え?」って感じなのですが、ガッカリの「え?」じゃなくて、「なるほど、こういうのもいいかも!」っていう感じです。(抽象的ですが)

マリアンヌについては、ブライアン絡みのことも含めて、今後も書いていきたいと思います

が、とりあえず今回は先日「あの胸にもういちど」のブログに書いたことについて。

全く音楽や映画とは関係ない話になってしまいますが。

マリアンヌの発言として、
「キースとは寝たが、ブライアン・ジョーンズとは寝なかった」
と書きましたが、「As Tears Go By」(マーク・ハドキンソン著)によりますと、マリアンヌがストーンズの中で、一番惹かれていたのは、キースだったそうです。

最初はブライアンに惹かれたようですが、キースの控えめでくつろいだ雰囲気に惹かれるようになったのだそうです。

もっとも最初彼女は無愛想で早熟なブライアン・ジョーンズに心を奪われた。金髪のギタリストの、ほかのメンバーよりも教養があって、多少洗練された感じは、ときとして荒々しい行動をとるジャガーと比べると、好感がもてた。彼女はすぐに、彼が傷つきやすく、心の病を抱えていることに気づいた。これはのちに、バンド内のパワーの均衡が崩れ、ジョーンズが力を失う原因でもあった。「ブライアンはわたしがよく知っている類の青年だったわ。ほかのメンバーよりも高い教育を受けていたし、知識もあって、それにもうちょっと洗練されていた。わたしはダンバーの友人に多い、上っ面だけのスノッブな連中や、えせインテリたちとのつきあいには興味が薄れ、これまでの生活にも情熱を失っていた」1985年のインタヴューで彼女はこう語っている。

マリアンヌが出会った頃に気づいたブライアンの”心の病”とは?

ストーンズの最初のマネージャー、ゴメルスキーが言っていたのと同じ意味でしょうか? 以前のブログコチラを参照。

※引用※
マリアンヌは1974年に、ジャガー、リチャード、ジョーンズの三人と寝たと語っている。リチャードはこの件について釈明したことはなかったが、マリアンヌがジョーンズとまともにセックスしたかどうかは疑わしい。ジョーンズのフラットメイトだったデイヴ・トンプソンは、二人の関係は、たいていはマリファナで陶酔したときに、服を着たままいちゃつく程度のものだったと信じている。1987年のアメリカの雑誌とのインタヴューで、マリアンヌは、ジャガーと寝た数週間前の、1966年9月に、ジョーンズとセックスしようとしたと語っている。「一度寝ようとしたんだけど、傑作だったわ。親友をファックしようとするようなもので、まるで冗談。そういうのって絶対うまく行かない。だって、吹き出してしまうだけなんですもの。セックスの関係ではなかったわ」と彼女は語った。

私は同ブログで、マリアンヌってブライアン好みだと思うのに、何故マリアンヌとは付き合わなかったのでしょう?などと書きましたが、これを読んで「なるほどね~」って納得しました。

後日、また書きたいと思っているのですが、今回マリアンヌ関係のものに触れていて感じたのです。なんとなく似ているんですよ、この2人。

似ている部分があるから、異性というよりも仲間感覚で、恋愛感情を持てなかったのかもしれません。

ブライアンファンなら、多くの方が観ていると思われる「R&Rサーカス」のラストの曲。

全員で「SALT OF THE EARTH」に合わせて、身体を揺らします。

途中、マリアンヌが帽子でふざけているシーンがありますよね。

その時の、マリアンヌを見るブライアンの表情は、恋愛感情を持っている女性を見るものではないと思えます。

ブライアンがマリアンヌに恋愛感情を持っていたら、或いは持っていた時期があったのだとしたら、ミックとジャレているマリアンヌを見ながら、もっと違う表情を見せたと思うのです。

あれは、気の合う仲間の悪ふざけを楽しんでいる表情なのだと思えます。

その反対に、キースと目が合いそうになった時、笑顔を凍らせる表情は印象的です。

「おまえと笑い合ってる心境かよ」
ってところでしょうか。

でもブライアンは、基本的にキースのことは好きだったと思うんですけどね。

アニタのことさえなければ、たまには喧嘩したとしても、いい仲間でいられたのではないかと。

自分の味方でいてくれると思っていた人たちが、揃って反対側にいってしまったことは、自分にも悪いところがあったとはいえ、ショックだったでしょう。

メンバーからも冷たくされ、恋人にも逃げられ、その上、ドラッグ騒動で世間からも叩かれて。

元々繊細だったブライアンの心は、この時期、メチャクチャになっていたのでしょうね……。