マリアンヌ・フェイスフル part1

マリアンヌ・フェイスフルのDVDを観た。

1965年から2003年までの、歌うマリアンヌ(インタビューもある)を集めたDVD。

ストーンズに関係している女性の中で、何故かマリアンヌは好きなんですよねー。

最近では「マリー・アントワネット」に出ているマリアンヌを観て、
「うわ~、太っちゃったなあ」
と思ったものの、年とっても太っても品があるというか。

私生活では奔放な人なのかもと思いつつ、それでも好きなのです^^

1965年当時の歌うマリアンヌは、まるでお人形のよう。

動くのは、まばたきする時くらいで、もうちょっと全身で感情を表してもいいのでは、なんて思ってしまう。

でも、とにかく可愛いです。

なにかの番組でブライアン・エプスタインがマリアンヌの曲紹介をしているのがありました。
ブライアン・エプスタインって、ビートルズのマネージャーの?
何故、マリアンヌの紹介を?

これです。↓

60年代後半、「マーズ・バースキャンダル」(レッドランズ事件のこと?)というのがあり、マリアンヌは業界のブラックリストに載ってしまったらしいですね。(でっちあげだったらしいですが)

DVDの映像は、いきなり1965年から1980年に飛びます。

この時の、マリアンヌの声が衝撃的。

ドラッグとアルコールの影響という噂がありますが、ハスキーボイスに大変身しているのです。
というか、高い音域になると、ほとんど息だけくらいの、かすれ声です。

1965年のお人形のようなイメージはなく、人間、マリアンヌ・フェイスフル、という感じです。

可愛いアイドルのマリアンヌもいいですが、私は人間味が出てきたマリアンヌの方が更に、
「いいなあ」
と思いました。

そして1997年。
Metallicaの「The Memory Remains」で、マリアンヌがコーラスをやっているのですが、これがまた強烈です。

↓マリアンヌは冒頭にも出てきますが、2分頃から♪ララララ~♪というコーラスを入れてます。(そしてマリアンヌのコーラスでフェイドアウトしていく)


「人気や名声なんて儚いものだ、成功なんて消えていく、でも思い出は残る」
というような歌詞らしいです。

DVDは2003年の「As Tears Go By」で終わります。

このDVDには、1965年の「As Tears Go By」も入っています。

変わってしまった声で同じ曲を歌うのってどうなんだろう、って思ったけれど、マリアンヌが歌い始めた途端、ぶわ~っと、涙でした。

歌って、声や容姿でみせるということもあると思いますが、それ以上に歌い手が内面から醸し出すものに、聞き手は心を動かされるのだ、と気づきました。

マリアンヌが歩んできた年月、40年近くが経ってあらためて歌う40年前のヒット曲に、マリアンヌの人生の重みみたいなものを感じてしまいました。

2005年の映像です。↓

Marianne Faithfull – As tears go by [Live, 2005]

DVDの中でインタビューを受けるマリアンヌは、率直で聡明で、強さと弱さを兼ね備えていて、とってもチャーミングです。

いくつになっても魅力的な女性だと思います。

自殺未遂なんてしたこともあったけれど、生きていてよかった。

これからも元気で、”人間マリアンヌ・フェイスフル”をみせていって欲しいです。

マリアンヌの自伝本を読んでみよう!と決意をしました。笑

あと、ちょっと思ってしまいました。

ブライアンが生きていたら、もしかしてこんなふうだったのかなあって。
しばらく落ち込む時期があったりして(なかったかもしれないけど)、それからまた復活して、60年代の曲なんて演奏しちゃってたのかなあ、なんて。

ブライアンならきっと、品よく年とっていたに違いないです。

別のDVDを観たら、マリアンヌがブライアンについて、少し語っていました。

このことについては、また機会をあらためて後日、書きたいと思います。