ブライアン・ジョーンズな日々 part6

さて、part5からの続きです。(引用部分は「ストーン・アローン」からです)
重い展開になってしまっているので、このへんでちょっと横道にそれた(?)話題を。

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ブライアンは1965年9月14日、ミュンヘンでの2回のコンサートの間にアニタに出会い恋に落ちるのですが(いえ、最初は本気じゃなかったのかな?)、アニタが楽屋に会いに行った時、ブライアンは泣きべそをかいていたという。

「ストーン・アローン」によると、ブライアンは他のメンバーからパット・アンドリュース(ブライアンの2人目の私生児を産んだ女性)のことでからかわれて動揺していたというが、アニタの話では、コンサートのノリ方のことでミックとキースに責められていたからだとブライアンが言っていたということになっている。

考えてみれば、魅力的な女性が自分目当てで訪ねてきてくれたのに、他の女性のことでメンバーからからかわれていた、なんて言えるわけがない。うまくいくかもしれないものも、台無しだ。

だからブライアンは本当のことを言わず、「仕事のことで、メンバーから責められていた」ということにしたのかもしれない。

やるなあ、ブライアン!

それにしてもブライアンは女性にモテた。(っていうか、女好き?)

周りが放っておかないのか、自分からアプローチするのかわからないけれど、女性がまわりにいなかったなんてことなかったんじゃないだろうか。

でも結婚は一度もしていない。

結婚と恋愛は別とは言っても、子供も産まれているわけですからねー。

一度はリンダ・ローレンス(3人目の私生児を産んだ女性)と結婚しようとしていたと言われている。

ブライアンはリンダの家にリンダの両親と住んでお世話になっていたらしいので、子供も出来たのだから結婚するのが自然の流れだったような気がする。

一説には、リンダの両親が反対したといわれている。

ブライアンがドラッグをやっていたので、娘と結婚させるのは心配だったというのだ。

また、ブライアンの両親がいい顔をしなかったとも言われている。

リンダをつれて(ブライアンの)実家に行ったときにもヘンな雰囲気になってしまったというし、結婚もしていないのに子供が出来てしまったことにも不快感を持っていたようだと。

一時期は「結婚する」と周りの人たちにも嬉しそうに言っていたブライアンだったが、何故か、その後2人はあっさりと(?)別れ、その話はなかったことになってしまったようだ。

リンダのほうは気持ちが残っていたようだったけれど、なんで急にブライアンの結婚熱が冷めてしまったのだろう?

親に反対されたことが大きかったのだろうか?

またブライアンは多くの女性とつきあいながら、自由でいられることを好んでいたという。

女性の側から見ると、危険な男性なのかもしれない。

お互いに割り切っているのならいいのかもしれませんが、子供が出来ても責任取らないっていうのはどうなのよ、って思いますね。

この時代のことはよくわからないので、こういう業界ではよくあることだったのかもしれませんが???

最愛の女性だったと言われているアニタと結婚していれば、少しは展開が変わったかも、と思う。

アニタのほうは結婚に否定的ではなかったようだが、ブライアンは聞かれるたびに結婚は考えていないと答えている。

去られてボロボロになるくらい愛していた女性だったのに、何故結婚は考えなかったのだろう?
(と、言いながらも、私はアニタとは結婚しなくてよかったんじゃないかな、とも思っている。アニタが悪いっていうのではなく、相性の問題で。この2人の結びつきは危険だったような気がする;)

結局ブライアンは、アニタにとりつかれたように魅せられ、アニタの影響で破滅の道へ踏み込んでしまったようにも思える。

元々ドラッグをやっていたブライアンは、同じくドラッグをやっているアニタと付き合うことにより、更にドラッグ漬けになってしまう。

サイケデリックな服装を好むようになったのもアニタの影響なのではないかという気がする。(服装は別に害があるわけではないのでいいのですが)

悪魔や魔術に興味を持つようになったのも、黒魔術をやっていたというアニタの影響なのではないだろうか?

ブライアンはこの年の10月(?)にロールスロイスを購入する。
そのナンバープレートは「DD666」。
DDとは「悪魔の弟子」の略ともとれるし、6が3つ並んだ数字はヨハネの黙示録によると獣の印だそうだ。

ブライアンはこのことに気づいていたはずだ――なにしろ、彼は悪魔の研究や魔術にかなり深い興味を示していたのだから。たとえこれが偶然だったとしても、このことは彼の運命に大きな影響を与えていたのかもしれない。その後の彼の悲劇的な人生を考えると、そんな気がしてならない。

別の本には、アニタがブライアンと喧嘩をした時、黒魔術をやって、ブライアンはそのせいかどうかわからないが、激しい胃痛に襲われたと書かれていた。

なんでよりによって、黒魔術……、なんでよりによって悪魔なんだと思ってしまう。

100%アニタの影響とは言えないけれど、音楽バカだったブライアンは、ある意味純粋に人の影響を受けやすい人だったのかもしれない。

あ、でもブライアンはR&Rサーカスに出演の際、悪魔の扮装をしている。

あの時は既にアニタとは別れていたはずだから……、アニタの影響でというより、アニタと付き合うことによって、ブライアンの中にあったこういう部分が強調されるようになってしまったということだろうか。
(この時期はブライアンだけではなく、ストーンズ自体が悪魔っぽくなっていくのですが)

1967年3月、モロッコ置き去り事件で、ブライアンとアニタは破局を迎える。

アニタはブライアンと別れ、同じストーンズのメンバーであるキースと付き合い始める。

「アニタを失ったことがブライアンをだめにしたと思う」とデイヴ・トムソンはいっている。「彼は心底彼女を愛していた。彼は打ちのめされた。当時ブライアンはお先真っ暗だった。彼はいっていたよ。『みんなはおれの音楽を奪った。おれのバンドを奪った。そして今おれの恋人までも奪ってしまった』とね」
彼の父親も「あれからすべてが以前と違ってしまった」と認めている。しかしブライアンが見るからに打ちひしがれている一方で、キースは彼の苦しみには無関心だった。「女が誰かのもとを去って他の誰かと一緒にいるからって、罪の意識を持つ理由なんかにならない。1万2000マイル離れたところにいるやつが相手だったのかもしれないけれど、たまたま今回はステージの上でミックの反対側に立っているやつだったのさ。それだけのことさ」
アニタの心変わりは、ローリング・ストーンズを語る上で重大な事件だった。ブライアンは、すでに4年間グループの中枢からは遠ざかっていたが、今や完全に孤立してしまった。さらにひどいことに恥をかかされたのだ。アニタにどれほどつらく当たっても、彼は彼女を愛していたし、仲間だと思っていた男を彼女が抱擁することは断腸の思いだった。やつは、気をまぎらわすために酒やLSD、マリファナにますます溺れるようになった。めちゃくちゃだった。

女性に暴力を振るうことがあったブライアンは、アニタに対しても暴力を振るっていた。
殺されるかもしれない、と思ったこともあったという。

そんなブライアンのもとから去りたかったアニタの気持ちは理解できる。

しかし自業自得の部分もあるとはいえ、それまでのストーンズ内の複雑な確執のことを考えると、自分のもとを去ったアニタがキースと付き合い始めたというのは、最悪の展開だったことだろう。

個人的には、仲間(友だち)の気持ちを知りながら、その彼女(もしくは彼氏)と付き合い始めてしまうというのはルール違反だと思う。

それをやるとしたら、もうその仲間(友だち)とは縁を切るだけの覚悟が必要だ。

1988年10月にキースはインタビューでこういっている。

「正直いって、ブライアンのことが好きだったやつなんて絶対見つかりっこないと思うね。あいつは欠点だらけだった。信用がおけないやつで、スターになりたがってた。あいつの心意気と決断力は尊敬していたよ……ね、おれは正直にいってるんだぜ、わかるかい? そりゃ、ああブライアンね、いいやつだぜ、っていえないこともないさ。でも正直いってあいつは問題だらけで、どこにしがみついていいのかもわからなかった。それでついに自分で溺れちまったってわけだ」
「おれとブライアンのあいだにはとくに激しい争いがあった。おれがあいつの女を取ったからだ。そう、あいつは若い女の子を散々殴りつけるのが好きだった。好青年なんかじゃないんだ。それに一時はおれたちみんなであいつとなんとか折り合いをつけようとしたけれど、ますますクソッたれになるだけだった」

ひどい言われようだ。

キースはブライアンの死後、この他にも辛らつなことを言っている。

正直すぎる人なのだろう。

普通は亡くなった人の悪口なんて、思っていても口には出さないようにするものだから。”普通”という言い方は語弊があるかもしれませんが。

しかし「ブライアンを好きだったやつはひとりもいない」は、ちょっと違うでしょ。

実際にビルは、ブライアンのことが好きだった、と書いてくれている。

確かにブライアンには悪い評判も多い。

でも微笑ましい(というか、カワイイやつ)と思えるエピソードもあって、実際のところ、どんな人だったのかわからなくなる。

とりあえず、個性的な人だったのだとは思う。

だから彼の良さをわかる人からはとても好かれるし、彼のことが理解できない人からは徹底的に嫌われてしまうのだろう。
(でも、病気のせいにしろなんにしろ、女性に暴力を振るうのは絶対にいけないことだと思いますけど。前にも書きましたが。)

ブライアンは若くして亡くなってしまったから、最愛の女性はアニタということになっているけれど、もしもブライアンがもっと長生きしていたら、もっと自分に合う女性と出会い、ともに生きていけたのかもしれないとも思う。

そしてそれまでの人生を振り返り、やってきたことに対して責任をとっていくことも出来たかもしれない。

彼がそこにたどり着くまでに人生を終えてしまったことが、とても残念だ。

というところで、また後日続きを書きます。(いつのまにか連載のようになっていて、”ブライアン”っていうカテゴリーでも作ろうかと思うくらいです;)

ところで「GOT LIVE IF YOU WANT IT!」の”UNDER MY THUMB”では、マリンバの音がまるで聴こえません。
米国盤CDでは聴こえなくなっているそうで……。
この曲はブライアンのマリンバが好きなのにーーーっ、とガックリしています。

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