ブライアンゆかりの曲たち

ブライアン・ジョーンズゆかりの曲を最近、何曲か聴きました。
まずCCR(クリーデンス・クリアウォーター・リバイバル)の、「PROUD MARY」。
「ストーン・アローン」(ビル・ワイマン著)に次のように書かれている。

コッチフォード農場の下の階にあるミュージック・ルームでは、塀をめぐらした庭や手入れのいきとどいた芝生を眺めながら、ブライアンは曲作りをし、新しいグループの計画を立て、ミュージシャンの推薦をDJのジョン・ピールに頼んだりしはじめた。ミッキー・ウォーラーは早いうちにサセックスを訪れている。もともとジェフ・ベック・グループで尊重されていたドラマーの彼は、新しいバンドに加わることになっていた。ブライアンの自宅スタジオには、3台のテープ・マシーン、マイクロフォン、オルガン2台、ピアノ1台、そして彼が実験して楽しんでいたその他の楽器がいろいろ置いてあった。新しいバンドの基本モデルは、大評判のアメリカのコンテンポラリー・ブルース・バンド、クリデンス・クリアウォーター・リヴァイヴァルだった。ブライアンは彼らのヒット曲<Proud Mary>に夢中で、その頃は家中にこの曲が響き渡っていた。精神的にストーンズから解放され、肉体的にも回復して、アンナ・ウォーリンと、新しく買った2匹のスパニエル犬に寄り添われたブライアンは、音楽と共に再び浮上する力を間違いなく取り戻していたのだ。6月の終わり頃のブライアンは、復活に向かって奮起しているように見えた。ストーンズを脱退した時点で、ブライアンはドラッグと縁を切っていた。ドラッグは破壊的なものなんだ、と周囲のみんなにいって。警察がまた自分のところを捜索するといけないからと、家の中にドラッグを持ち込まれることには偏執的になっていた。そして、農場を訪れる客たちには「きれいな身体で」来るように、と念を押すのだった。

この頃の希望に満ちたブライアンに思いを馳せながら聴くと、また一段といい感じです。

クリーデンス・クリアウォーター・リバイバルの曲では他に「HAVE YOU EVER SEEN THE RAIN?」が、超がつくほど有名です。

これもいい曲です。

次にオーティス・レディング。
「(I Can’t Get No)Satisfaction」は、ストーンズバージョンの方が好みです。

それとストーンズがカバーした曲が入っているアルバム、「ストーン・ロック・ブルース」。
ブライアンが、ここからバンド名をつけたという、Muddy Watersの「Rollin’ Stone」も入ってます。

Arthur Alexanderの「You Better Move On」はストーンズバージョンとあまり変わりませんが、とにかくこの曲は好きです。歌詞も一途な感じがして。

ストーンズバージョンではコーラスにブライアンも参加していて、尚更好きです。(ブライアンは、この曲をあまり好きではなかったみたいですが)

一途な感じの歌詞といえば、「Blue Turns To Grey」も好きです。(これはカバー曲ではありませんが)

そして何と言っても、オリジナルよりストーンズバージョンのほうが絶対好みだと思ったのは「Not Fade Away」。

ブライアンの吹っ飛んでいっちゃいそうに勢いがあって、でも決して基本から外れない柔軟なハーモニカが最高にカッコいいです^^

基本から外れすぎると、メチャクチャになってしまうものだと思うので、このへんの吹っ飛びそうで吹っ飛んでいかずに、ギリギリまで飛んでって、ビューンと(まるでゴムが伸びるだけ伸びて元の場所に戻ってくるように)かえってくるあたりは、ブライアンの音楽的力量が出ていると言えるでしょう!

ちなみにブライアンのハーモニカのことは、よく「ブルースハープ」と書かれていますが、実は「ブルースハープ(Blues Harp) 」というのは、ホーナー社が出している10穴のハーモニカの商品名なのだそうです。

ブライアンが使っていたハーモニカの写真で同じホーナー社から出ている「マリンバンド(Marine Band)」が紹介されていたこともあり、ブライアンが演奏していたハーモニカは「ブルースハープ」なのか「マリンバンド」なのか、それとも両方なのか、わかりません。
10穴のハーモニカということでは、どちらも同じなのですが。

ブライアンが好きだったという曲は私も好みだったりして、聴くのも楽しいです。

音楽談義なんてしてみたら、おもしろかったかも!(もちろん聞き役に徹します♪)

CCRの「PROUD MARY」です♡