映画「ブライアン・ジョーンズ ストーンズから消えた男」

「ブライアン・ジョーンズ ストーンズから消えた男」を観た。(監督:スティーヴン・リー、キャスト:レオ・グレゴリー、他)

ローリング・ストーンズのことは名前くらいしか知らなかった私が、この映画が上映されると知り、何故か、
「観たい! 絶対観よう!」
と思った。

ローリング・ストーンズの創始者でありながら、バンド脱退に追い込まれ、そのわずか3週間後に死を迎えた。

当時は、「自宅のプールでのアルコールとドラッグによる溺死」と発表されたが、その後、体内に残されていたアルコールとドラッグは微量であったことがわかった。

そして死後25年もの年月が経ってから、事故死ではなく、殺害された、という証言まで出てきた。

彼は事故死だったのか? 他殺だったのか?

あふれる才能を持ちながら、ドラッグ、アルコール(そして女性)に溺れ、自らを追い込んでいったブライアン・ジョーンズ。

繊細な人だったのだろうなと想像したのですが、弱い人だったのだろうか?
(人間、誰しも弱いものだとは思うのですが)

ブライアン・ジョーンズをまるで知らなかった私なのに、とっても彼のことを知りたくなってしまった。

ブライアン・ジョーンズを演じたレオ・グレゴリーはパンフレットの中で語っている。

※引用※
「すべてを持っていても愛がない。愛を受けていないから、与えられない。だから、いかに人を愛するか分からないし、愛され方も分からないんだ。彼は愛を知らないのだから」

恋人も自分の元から去っていってしまう。

創始者でありながら、有名になっていくに従い、バンドは彼が目指した音楽性とは違う方へ向かっていってしまう。

彼の心中はわからないけれど、孤独だったのだろうなあと思う。

見えない抗えない大きな力に追いやられてしまったのではないかと悲しくなった。

彼が救われる道はなかったのだろうか。

どうしてこんな最期を迎えることになってしまったのだろうか。

とりあえず、映画館出てすぐにローリング・ストーンズのCDを買いました。