DVD「ストーンズから消えた男」を購入。
発売日から少し経ってしまいましたが、やっと観ることが出来た。
コレクターズ・エディションを買ったので、DVDも見ごたえ充分。
メイキングはともかくとして、本編を流しながら、ずっと監督が解説してくれているバージョンがあって、こういう映画の見方は初めてだった。
つまり、普通に本編を観た後に、監督解説入りの本編映像をもう一度観ることが出来るのだ。
なんて親切なDVDなのでしょう!
前にも書いたと思いますが、私はこの映画で初めてブライアン・ジョーンズを知った。
考えてみると不思議な感じなのですが、映画を観る前の私は、ローリング・ストーンズの名前くらいは(有名だから)なんとなく知っているという程度。
メンバーの名前も知らないし、曲も聴いたことがなかった。
もちろんブライアンの名前も存在も、全く知らなかった。
それなのに、他の映画を観にいったとき、この映画の予告を観て、
「観たい!」
と強く思ったのだ。
その思いに突き動かされ、公開されてから、まもなく観に行った。
その時の私は、ブライアンに対する予備知識は全くナシ。
わけがわからないはずなのに、泣きながら観ていた。
そして、
「実際のブライアンのことを知りたい! この人はなにを考え、どんな音を奏でていたのだろう?」
と、また強く思った。
CDを買った。
本を読んだ。
DVDを観た。
元々私は、それほど凝り性な方ではない。
いつもなら、これくらいのところで、飽きる。
ところがブライアンについては、知れば知るほど、
「もっと知りたい!」
という気持ちが強くなった。
最初に映画を観てから1ヶ月くらい経った頃、2度目に映画を観た。
その時の私は、最初に観たときよりは少しブライアンに対する知識を得ていた。
また泣きながら観た。
そして、3度目を観に行こうと思ったら、映画の公開が終わっていた。
初めて映画を観てから半年、私はブライアンにハマりっぱなしである。
自分でも、なんでだかわからない。
そのハマり方がまた、不思議なのだ。
「好き! カッコいい!」
っていうミーハー的な感じもあるのですが、それよりも、
「この人のことを少しでも理解しなければ!」
みたいな気持ちなのである。
そして、もしも誤解されている部分があるならば、その誤解を解きたい!という気持ちが強いのだ。
このDVDが発売されるのは楽しみだった。
ブライアンについての知識は、半年前よりはずっと増えているはず、と自分では思っていたからだ。
最初に、わけもわからず観ていたのとは違う感じで観られるだろうなって期待もしていた。
本編を観る前に、ネット上で予告を観ただけで泣けてしまったので、これは本編を観たら、どうなることだろうと思っていた。
そしてやっとDVDを観た。
泣いたのは、最初と最後の、ブライアンがプールに沈んでいくシーンだけだった。(予告で流れるシーンでもあった)
ブライアンがプールで溺死したのは事実であり、とてもリアルなシーンに見えたからだ。
今回、全編を通して観て感じたのは、戸惑いだった。
なんだろう、この感覚。
半年前、ブライアンについて殆ど知らなかったときには感じなかった、違和感。
監督は10年以上をかけて、この映画を企画した。
ブライアンを知ってから半年だけの私よりも、ずっとブライアンについて研究しているだろう。
だから、私のほうが勘違いしているのかもしれない。
もちろん、頷けるところも大いにあり、
「よく研究してるな~、さすが!」
と感心もした。
それなのに全編を通してみると、違和感が残る。
これは、なに?
この頭の中の混乱をまとめるのは、ちょっと時間がかかりそうなので、また続きは後日書きます。
ただひとつ、この映画がそういう意味だったら納得いくなあって思うのは、
「この映画は結論ではなく、問題提起である」
ということ。
違うかな。
ということで、このブログは「part1」としました。
「part2」は近いうちに、また。<(_ _)>