ブライアンとニコ(nico) part1

はじめに。
ブライアンを通して(このブログを書いていて)知ったボ・ディドリーが6月2日、79歳で亡くなりました。

最近書いた中でボ・ディドリーの名前が出てくるのは、「ブライアンとキース・リチャーズ part3」。

ブライアンは楽屋でボ・ディドリーの『モナ』を死者をも生き返らせるほどエネルギッシュに演奏してみせた。
ボ・ディドリーは言う。
「イギリスではじめて契約した仕事だった。俺とブライアンとキースは、ジョッキ仲間になった。つまり同じジョッキで回し飲みする仲間ってことさ。みんないいやつで、兄弟みたいだったね」

その時の様子を思い描いていたら、涙がこみ上げてきました。

あらためてストーンズの「MONA」と、ボ・ディドリーの「MONA」を聴きました。

心よりご冥福をお祈りいたします。

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ニコの音楽

さて、キースのブログの途中ではありますが、最近nico(ニコ)のドキュメンタリーを観たり本を読んだりして、ブライアンとの関係について、新たな発見があったので書きたいと思います。

一度では整理しきれそうにないので、とりあえず”part1”としました。

今回は音楽のことのみ、書きます。

モデル時代のnicoは本当に綺麗で近寄りがたい気品があります。

マリアンヌ・フェイスフルにもアニタ・パレンバーグにも似ているけれど、もっと気高い感じです。

ブライアン参加のニコの曲

まず、nicoの曲でブライアンがギターを弾いている曲を紹介します。

「I’m not sayin’」。

プロデューサーは、ストーンズのマネージャーだったアンドリュー・オールダム。

ブライアンはニコに、アンドリューは経験もあり、業界のこともよく知っているから心配するなと言い、レコーディングの際には自分がギターを弾くことを約束した。

「NICO―伝説の歌姫―」(リチャード・ウィッツ著、河出書房)に、次のように書かれています。

そのレコーディングはデンマーク通りにあるソーホーのレコーディング・スタジオで行われた。プロデュースを担当したのはオールダムだった。彼は弾むようなポップ・サウンドを追及し、その感触を出すためにデヴィッド・ウィテカーのストリングス・オーケストラを起用、グロッケンがチリリンと、可愛らしい音色でカウンターメロディを付け加えた。ジョーンズが前面に出てギターを弾き、いかにも「スウィングする大道芸人(バスカー)」を彷彿とさせる冴えないパターンを刻むドラムがその伴奏についた。

その曲と映像↓
Nico – I’m Not Sayin’ (1965)

Nico – I'm Not Sayin' (1965)

私は言わない ごめんなさいだなんて
あなたを泣かせるようなことを私が言ったとしても
私には言えないわ あなたの望むことを
いつでもなんでもするだなんて
私は言わない 誠実でいるなんて
――でも努力はするつもりよ

わあ、この踊るようなギターの音!
ブライアンの音なんですね~^▽^
すごく力強いし、楽しそうに弾いているのが伝わってきます。

ニコがブライアンに捧げた曲

ブライアンの死後、nicoはブライアンに捧げる曲を作っています。
「janitor of lunacy」

nicoはブライアンの追悼コンサートになったハイド・パークでも歌う予定でしたが、到着が遅れてしまったそうです。(そのときには、まだこの曲はできていなかったそうですが)

曲だけの映像が見つけられませんでした。

↓途中で歌っているのが、「janitor of lunacy」 です。

完成したときには、書き始めたときとはまるで違ったものになっていたそうですが。

インタヴューを受けるnicoも魅力的。
Nico interview 1972

Nico interviewed on French TV, 1972
Nico – Janitor of Lunacy (Incognito)

狂気の番人(janitor of lunacy)よ
私の幼年時代を麻痺させて
空っぽのゆりかごを石に変えて
彼らと私のところに希望を運んできて
独裁の番人よ
私の虚栄を証言して
狂気の番人よ
私の運命を見定めて

マリアンヌ・フェイスフルがニコに捧げた曲

nicoの映像を探していたら、↓を見つけました。

マリアンヌ・フェイスフルがnicoに捧げた曲なのでしょうか。歌声はマリアンヌですね。

歌詞を聞いていると、nicoの人生を歌っているようです。ブライアンの名前も出てきます。
(アルバム「KISSIN TIME」に収録)

中にはマリアンヌみたいに見えるのもありますが、この映像(写真)、全てnicoです。
Marianne Faithfull- song for nico


綺麗ですよね~

誰もが彼女のダークな温かさに惹かれずにはいられなかったのではないでしょうか。
(何故、途中でいきなりアラン・ドロンが出てくるのかというと、nicoが彼との子供を産んでいるからです)

というところで、今回はここまで。
ブライアンとnicoのもっと詳しい関わりについては後日書きます。

コメント

  1. tama より:

    こんばんは!毎回、楽しく読ませていただいてます☆nicoは私も大好きです!関わった男性達に流されない自由な感じがいいですよね!曲はジムモリスンに影響を受けただけあって、すごくダークだけど、彼女の心の叫びがものすごく伝わってきて私は大好きです。長生きして欲しかったですね・・。

  2. るか。 より:

    tamaさん、こんばんは♪ありがとうございます。
    nico、あらためてステキだな~と思っています。
    彼女の歌声、心に響きますよね~
    本当、長生きして欲しかったです。息子さんもいたし、nico自身ももっと長生きしたかったでしょうね……;;