ジャジューカ・プロジェクト part18(ゾマホンさんの活動)

先日、行きたかったけれど用事があって行けなかったと書いた、知人が夢を叶え出演することになったライブ会場に花束を贈りました。
「こんなイメージで」
とだけお願いして、あとは花屋さんにお任せだったのでどんな花束になったのかわからなかったのですが、花束を受け取った知人がその花の写真を送ってくれました。

中に青い薔薇が入っていました。
「珍しい」
と思ったら、新しく開発された花のようで、花言葉は当初、人工的に作られたというところから「あり得ない」「不可能」だったそうですが、その後、開発が進みブルー・ローズの誕生が可能になったので新たに「奇跡」「神の祝福」という花言葉がつけられたようです。

最初は「あり得ない」「不可能」なことが、「奇跡」「神の祝福」へ。

……大きい。

花言葉以上の深い何かを教えられたような気がします。

今回、ここで紹介しようとしている話を象徴しているような気もします。

そして「がんばれば夢は叶う」ということを、知人にも、今から紹介する話にも教えられました。

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さて、ジャジューカに来日してもらいたいという思いから始めたジャジューカ・プロジェクトですが、興味の対象がどんどん広くなっています。

ブライアンがストーンズで活動するうち、いろいろな楽器演奏に、またブルースから民族音楽にまで興味を持っていったのと似ているのでしょうか。

興味を持って知っていくことは無意味ではないし、最初の思いを忘れていなければいいのだと思うので、このまま進めていきます。

さて、今回は先日行ったイベントのトークショーのゲストとして招かれていたベナン共和国出身のゾマホンさんの活動について書こうと思います。

登録しているメールマガジンが先日届き、読んで、夜中に思わず泣くほど感動してしまったので。

ゾマホンさんは教育が大切と考えていて、ベナンに学校を作りたいと思っていました。

その学校は日本とベナンの友好を深め、両国の架け橋になるのだと考えていました。

1999年に「ゾマホンのほん」(河出書房新社)を出版し、そこから得られるお金はすべて学校作りに使うと言っていました。

私も当時、テレビでそのことを知り、本を買いました。

学校をつくりたいという夢は叶い、現在までの学校建設はコチラ↓

2000年 たけし小学校 開校(コロボロル村)
2001年 明治小学校 開校(キカ村)
2001年 江戸小学校 開校(チチャク村)
2003年 たけし日本語学校 開校 (コトヌー市)

2003年に開校した「たけし日本語学校」は、大人も通える日本語、日本文化を勉強出来る学校で、そこに開校時からずっと真面目に通い続けてきたココさん、セボンさん、という生徒さんがいるそうです。

二人は「日本に行くことは不可能かもしれない」と思いながらも、ずっと勉強を続けてきました。

2008年?(or2009年)に、ゾマホンさんが尊敬する北野たけしさんが、北海道の花畑牧場経営者の田中義剛さんに、
「ベナンに行って、農業技術を教えてくれないか」
と頼んだそうです。

学校に通う子どもたちの中には昼食のお弁当を買えない子たちがいる、農業、畜産を覚えて、食べるものを自分たちで作れるようになれればいいのではないかと思いついたからです。

ベナンに行った田中義剛さんは畜産の基本をベナンの人々に教え、ココさんとセボンさんに会い、
「花畑牧場の研修生として、二人を日本に呼ぶ」
と約束をしました。

しかし、二人を研修生として迎えるまでの道は険しく、クリアしなければならない問題は山積みでした。

諦めず、ひとつひとつの問題をクリアして、
2009年末に日本の研修生ビザ(1年間)が二人におりました。

そして!

2月2日に、ココさん、セボンさんが日本に来るそうです!

そう、
諦めかけていた日本に来る夢が叶ったのです!!

私は夜中にこのメールマガジンを読んで、思わず、
「よかったね~」
と呟きながら、感動して泣きました。

これまでの経緯を何も知らなかった私が、何にそこまで感動したかというと、
ベナン共和国という国、
「アフリカにあるの? アフリカのどこにあるの?」
と思う方も多いのではないでしょうか。

何度か使っている地図で、ベナンの位置を確認してみましょう。

ベナンは西アフリカにある国です。

アフリカ大陸の一国であるベナンという国、そこで日本語を、日本の文化を学んでいる人たちがいて、日本に好意を持ってくれている、

私は当たり前のように、のほほんと日本で暮らしているけれども、その日本をこれほど想ってくれている人たちがいるということに、まず日本人として感動。

そして今回の件には、どこにも悪意がないということ。

一生懸命、真面目に学んできたココさんにもセボンさんにも、二人を迎えたいと願う人々にも、悪意なんて微塵もなくて、そこにあるのは、大きな言葉で表現すると””だと思うのです。

しかも二人は観光気分で日本に来るのではなく、日本の農業技術を学ぶためにやってきます。

そして学んだことは、ベナンで活かされていくのです。

アフリカから、2月の日本、その上、北海道の花畑牧場に行くということで、気温差に体調を崩しませんようにと思いますが、どうか二人には、たくさんのことを学んで、たくさんのいい経験をして、たくさんのいい日本人と触れ合って欲しいなって思います。

ベナンに帰った時に、学んだことを活かせますように。

そこに笑顔が生まれますように。

そして、
「日本は本当にいいところだし、日本人はいい人たちだよ」
って土産話を持って帰ってもらえるような経験ができたなら最高だと思います。

「ベナンと日本の架け橋になりたい」
ゾマホンさんの夢。

ひとつひとつの、こういう活動を通して、両国の距離が縮まっていくのは素晴らしいですね。

今回紹介したメールマガジン、またメールマガジンの登録はコチラ↓

ゾマホンさんのホームページはコチラです↓
http://www.zomahoun.com/

忙しい日々を送りながら、ベナンと日本の架け橋になるべく尽力しているゾマホンさん、

これからもゾマホンさんの活動に注目して、応援していきたいです。